提案書16(3000頁~3199頁) (54 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
427103
う蝕リスク検査
特定非営利活動法人
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
日本歯科保存学会
37歯科・歯科口腔外科
リストから選択
関連する診療科(2つまで)
リストから選択
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
う蝕リスク検査
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する
有
令和4年度
追加のエビデンスの有無
無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
う蝕発症にはStreptococcus mutans(S. mutans) 、Streptococcus sobrinus(S. sobrinus )、 Lactobacillusの細菌数
の増加が大きく関与する。そのため、 それぞれの細菌数を測定することができれば患者のう蝕罹患リスクの把握が容易に
なり、患者のう蝕予防に大きく寄与することが期待できる。
文字数: 176
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
う蝕
幼児・学童期のう蝕罹患者は減少傾向にあるが、未だう蝕を有する患児は少ないとは言えない。また成人のう蝕罹患者、特
に高齢者のう蝕も増加傾向にあり深刻な問題となっている。今後う蝕罹患率を減らすためにはこれまでのようにう蝕の治療
中心の方法ではなく、う蝕の予防とその管理に重点を置く必要がある。これまでう蝕予防を目的とした検査法は保険収載さ
れていないために、実際の臨床では積極的に行われていない。う蝕予防を目的とした検査法が保険収載されることで、う蝕
予防検査を行う歯科医師が増え、結果としてう蝕罹患患者数が減少することが期待される。
文字数: 261
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
疾患:歯科医院に来院する患者のうち口腔清掃状態が不良、う蝕処置歯が多いなど担当歯科医師がう蝕罹患リスクが高いと
判断した患者を対象とする。病態:口腔内に実質欠損を伴う著明なう蝕がないが、白斑など初期う蝕の特徴を有する歯や、
処置歯修復物の変色または修復部辺縁部の清掃不良の歯など。症状:自発痛など処置を要する状態になっていないもの。年
齢:本検査が可能な小児小児患者に加え、う蝕発症のリスクが高い成人・高齢者が対象となる。
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
唾液中に存在しているう蝕関連細菌量を測定することで、う蝕感受性のリスクを予想する。方法として、患者が無糖ガムを
噛むことで溶出した唾液を採取し、ジーシーオーラルチェックセンターにてStreptococcus mutans(S. mutans)、
Streptococcus sobrinus(S. sobrinus )、乳酸桿菌の細菌量および各種細菌比率を測定する。得られた結果をレーダー
チャート表にて分かりやすく表示した資料が、依頼元の歯科医院に送り返され、その資料を患者のう蝕予防指導に使用す
る。実施頻度は6か月ごとを基準とするが、患者の口腔内清掃状態により担当の歯科医師・歯科衛生士の判断により変更す
る。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
D
番号
医療技術名
無
Dentocult、 Hadley test、CRT bactetia、Snyder test、Wach test、RD test、Swab test、Cariostat
既存の治療法・検査法等の内容
Dentocult、Hadley test、CRT bactetiaは唾液を検体としてS.mutansと乳酸菌の菌数を測定することでう蝕活動性を評価す
る方法である。Snyder test、Wach test、RD testは採取した唾液をpH指示薬に反応させ細菌の酸産生能の程度からう蝕活
動性を評価する方法。Swab test、CariostatもpH指示薬に反応させ細菌の酸産生能を調べる方法であるが、検体は口腔内か
ら採取したプラークを使用する。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
研究結果
これまでの検査法ではS.mutansと乳酸菌数の測定法のみであり、S. sobrinusを測定できる唾液検査法はこれまで存在して
いない。しかもこれら3種類の細菌を同時に測定できることで、う蝕感受性の評価の精度も従来の検査法より高くなること
が期待できる。また1回の唾液採取で3種類の細菌を評価できることから効率性も高い。得られた結果はデーターチャート
表として記録が残ることから、検査を繰り返すことで口腔内のう蝕関連細菌数の増減について長期的に移り変わりを評価す
ることができる。厚生労働省の調査により歯科検診の受診の割合はすべての年代で年々向上していると同時にう蝕罹患率も
減少している。このことよりより簡便にう蝕リスクを判定できたら、長期的なう蝕発症のリスクも減少することが期待でき
る。
う蝕保有者ではS.mutansとS. sobrinusはう蝕に罹患していない人の3倍ほどの細菌数を有していることが報告されている
(Nurelhuda NM et al. Caries experience and quantification of Streptococcus mutans and Streptococcus sobrinus
in saliva of Sudanese schoolchildren. Caries Res. 44(4):402-417, 2010.
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