提案書16(3000頁~3199頁) (96 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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不適切な
生活習慣
生活習慣病
の発症
・不適切な食生活
・運動不足
・喫煙習慣など
・糖尿病
・高血圧症
・動脈硬化 ・心疾患
・腎疾患
・がん
生活習慣性歯周病
重症化・合併症
歯周組織の
・脳血管疾患(脳出血, 脳梗塞)
・心疾患(心筋梗塞, 狭心症)
・腎 症(人工透析)
・網膜症
・が ん
慢性炎症
(PISA値300mm2以上)
【検査の概要と精密検査との比較】
1歯6点の歯周ポケット深さとBOPから
計算によりPISA値(mm2)を計算する。精
密検査の内容に加えて炎症の状態を評価
できるので精密検査の加算 (+50点)とし
て算定
【対象疾患】
生活習慣性歯周病
【生活習慣性歯周病の定義】
生活習慣病患者でPISA値が300mm2以上の
慢性炎症有する患者
【年間対象者】
対象患者は生活習慣病があり歯科受診が
ある患者(157万人/年)うち医科からの
情報提供がある患者を10%程度と考える
と157,000人/年となる。
初診時
PISA検査 ( mm2)
医科歯科連携
PISAによる
客観的情報共有
PISAによる
歯科治療状
況と全身状
態から治療
の判断
分かりやすい
PISA
PISAによる
治療の数値
目標の設定
と口腔管理
出血(BOP)
歯周ポケット
目標がはっきり
慢性炎症
面積
生活習慣病患者 + PISA値300mm2以上
(診療情報提供必要)
平均5mmの歯周ポケット深さは手のひらサイスの
炎症面積となり、全身に影響を与える。
平均ポケット深さ:3.4mm,PISA: 1205.9mm2
生活習慣性歯周病
赤字:BOPプラス
基本治療終了時
例) PISA値
ポケット深さ5mm x 28本
= 3118.3mm2
平均ポケット深さ:2.4mm,PISA: 297.4mm2
PISA値
(mm2)
局所あるいは経口抗菌薬併用の
歯周基本治療
医科からの診療情報提供を受け、PISA値
が300mm2以上であり生活習慣性歯周病の
診断がついた場合には、歯周基本治療前,
治療中であっても局所あるいは経口抗菌
薬を使用可能とし適切な管理を行う。
が ん(膵臓がんOR:1.60)
J Dent. 38(2), 83-95, 2010.
ラクナ梗塞(PISA: 727mm2で予後不良)
700
SPT移行時
赤字:BOPプラス
Int Dent J. 71(5):429-437. 2021.
hs-CRPの有意な上昇
Scientific Reports. 11, 2021
300
炎症の早期改善により
生活習慣性歯周炎の改善
生活習慣病の重症化・合併症の
3095
発症を抑制
J Clin Periodontol. 46(1):20-30. 2019.
リウマチ(PISA: 550mm2以上でOR:20.24)
500
赤字:BOPプラス
平均ポケット深さ:2.5mm,PISA: 35.3mm2
PISA値と全身疾患のリスク
糖尿病(HbA1cを1%増加)
J Clin Periodontol, 36(4), 295-300, 2009
動脈硬化(PISA:10mm2増加あたりOR:1.05)
J Periodontal Res. 56(2):423-431, 2021.
100
0
高血圧(PISA: 37.6mm2以上でOR: 1.43)
J Clin Periodontol. 47(2):160-172, 2020.