提案書16(3000頁~3199頁) (30 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
426101
提案される医療技術名
医科医療機関連携加算
申請団体名
特定非営利活動法人
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
日本歯科放射線学会
37歯科・歯科口腔外科
30整形外科
関連する診療科(2つまで)
25産婦人科・産科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
「実績あり」の 度)
場合、右欄も記
提案当時の医療技術名
載する
有
令和2年度
顎骨脆弱度評価
追加のエビデンスの有無
有
提案される医療技術の概要
(200字以内)
歯科治療の初診時に撮影されたパノラマX線写真において、オトガイ孔下の下顎骨下縁の皮質骨の粗鬆化パターンを分類
(国際的な3分類)あるいは厚みの測定(閾値は既に決定済み)を行い、顎骨脆弱性の評価を行う。この結果,全身の骨粗
鬆症が疑われた場合は,家族または本人の同意を得て顎骨脆弱度の評価の結果を文章で情報提供した場合に診療情報提供料
Ⅰに医科医療機関連携加算(100点)を算定する。
文字数: 188
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
顎骨の脆弱化を伴うオーラルフレイル
オーラルフレイルは骨粗鬆症との関連が指摘され,両者が重積することで高い確率で要介護となりQOLが大きく低下し,重
症化の大きなリスクとなっている。歯科医科がオーラルフレイルと骨粗鬆症の情報を共有し,連携することで重症化を予防
しQOLの向上と医療費の抑制を図ることが喫緊に必要をされている。すでに,医科からは歯科医療機関連携加算が施行され
ている。これを拡大して歯科からも医科医療機関連携加算を新設して連携を強化する。骨粗鬆症との関連が証明されている
顎骨の脆弱性の評価結果を文章で医療情報を提供した場合に医科医療機関連携加算を新設し算定する。これらによって,健
康寿命の延伸を図る。
文字数: 287
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
オーラルフレイルを伴う高齢男女・骨代謝疾患、原発性および続発性骨粗鬆症、脆弱性骨折、65歳以上
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
歯科治療の初診時に撮影されたパノラマX線写真において、オトガイ孔下の下顎骨下縁の皮質骨の粗鬆化パターンを分類
(国際的な3分類)あるいは厚みの測定(閾値は既に決定済み)を行い、骨粗鬆症の疑いがあるかの評価を行う。65歳以上
の男女のパノラマX線写真の撮影割合は約30%(年間約500万枚)であり、そのうち対象となる骨粗鬆症の疑い患者の割合は
約30%(年間150万枚)である。実施頻度は1患者に対し年に1回で、約5千件の施設で実施するとした。15万人が対象とな
り,実際に医科への情報提供はその10%の1万5千人と推定した。
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
番号
医療技術名
特になし
特になし
既存の治療法・検査法等の内容
特になし
区分
区分をリストから選択
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
研究結果
田口らが、パノラマX線写真による本検査により、(1)腰椎・大腿骨骨密度が低い患者を評価できること、(2)骨吸収
速度が亢進して骨折リスクが高くなった患者を評価できること、および(3)実臨床で骨粗鬆症性骨折高リスク患者を評価
できること、を証明している。また広島市、愛知県、呉市のパイロット研究では、実臨床現場でパノラマX線画像により評
価されて医科へ紹介された歯科患者の95%以上は骨粗鬆症患者(骨量減少含む)であった。スウエーデンのJonassonらは24
年間後ろ向きコホート研究により骨折予測の有効性を示している。Calciolariらによるシステマティック・レビューおよび
メタ解析(2014年)では、日本発の田口らの手法が骨粗鬆症患者の評価に有用であることが示された。
田口らの研究、Jonassonらの研究、Calciolariらのシステマティック・レビューおよびメタ解析
2a
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性
特になし
年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)
※患者数及び実施回数の推定根拠等
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
日本歯科放射線学会のパノラマX線画像による骨粗鬆症スクリー
ニングに関する診療ガイドライン(Taguchi et al., Oral
Radiology, 2021)
1万5千人
1万5千回
令和3年社会医療診療行為別統計から65歳以上のパノラマ撮影回数を500万回と推定し、対象患者の30%の150万人が顎下の
脆弱度が上昇し,医科連携を必要と推定した。これを約5千施設で実施しするとして,15万人となる。実際の医科への情報
提供はその10%とし,最終的に1万5千人と推計した。これらの推計値は、香川県における歯科患者約2200名を対象にした
丸尾らの連携事業報告(丸尾修之、豊嶋健治、勝又明敏.パノラマ X 線画像を用いた骨粗鬆症予防に関する香川県医科歯
科連携事業.日歯医療管理誌 2019;53:206‒211)を参考とした。
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