提案書16(3000頁~3199頁) (120 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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NiTi ロータリーファイルによる根管形成加算の施設基準の見直し
【背景】
根管拡大形成は、解剖学的に複雑な根管形態から逸脱しないよう
行うことが大変重要である。このために処置に時間がかかり、患者
のみならず術者も負担が大きい。
【技術の概要】
NiTiロータリーファイルは、超弾性による湾曲根管への追従、専用
モーターの使用による高い切削効率のため、短時間での根管拡大形成
が行うことが可能である。
【技術の有効性および難易度】
短時間で効率の良い根管拡大形成を行うことが可能であるため、
患者および術者の負担が軽減し、また根管貼薬処置回数の減少が見込
まれる。さらに、本来の根管形態から逸脱せず拡大形成が行えるため、
歯内疾患の再発の減少が見込まれる。
各メーカーから詳細な使用方法が提示されており、その術式ならびに
使用方法を厳守すれば、技術の難易度は高くない。
【施設基準の見直し】
現在の本加算の施設基準は、歯科用3次元エックス線断層撮影装置及び
手術用顕微鏡の届出が必要であるため、本医療技術の普及が遅れている
と考えられる。そのため施設基準の見直しが必要である。
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歯学部3年生(49名)が
NiTiロータリーファイルを用い
模型歯の根管拡大を2回行った
ところ、日本歯科保存学会認定医
・専門医10名と比較して拡大形成
時間に有意差は認められなかった。
1st群:形成1回目 2nd群:形成2回目
Instructors:保存学会認定医・ 専門医10名
ニッケルチタンファイルFKGレイスによる湾曲根管形成実習の教育効果. 山口幹
代, 伊藤勇紀, 須崎尚子他. 日歯保存誌 60 (5):255-261, 2017
歯内療法におけるCBCTの活用. 橋口 勇, 前田英史. 日
歯内療誌 39 (3):113-119, 2018
・根管治療を行ううえで、根管の解剖学形態を把握することが必要
である。そのため、CBCTは歯内歯や癒合歯などの根管形態の把握
に有効である。
・マイクロスコープとCBCTのMB2(上顎第一大臼歯近心根の分枝)の
探索の比較では、マイクロスコープで探索できなかったMB2の探索に
CBCTが有効であった。