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資料 Ⅱ-1-1 2025年度予算編成における課題 (119 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20241129/index.html
出典情報 令和7年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》
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資料Ⅱ-1-119

医療扶助の適正化②(オンライン資格確認)

○ 頻回受診対策には、頻回受診定着前の早期指導が重要と言われており、令和6年3月からオンライン資格確認の実績ログを用
いた早期把握の取組を開始している。他方、その導入は3割程度に留まっており、また、オンライン資格確認(実績ログ)では、現
状、福祉事務所は、診療科、薬の処方内容等の詳細までは把握できず、頻回受診者等への指導には情報量が不⾜。
◆オンライン資格確認を活用した頻回受診対策
【従来】
・ 頻回受診指導は、レセプトから対象者を抽出。
⇒受診から指導までに2か月程度のタイムラグ。頻回受診定着前の効果的な指導等が困難。
【オンライン資格確認導⼊後】
・ 福祉事務所には、システムから被保護者の受診状況を連携。
⇒福祉事務所において早期に頻回受診の傾向がある者を把握可能。
当該者に対する助言等を実施することにより適正な受診を推進することが可能。

◆オンライン資格確認の対応状況(導入済み医療機関数)
医療保険

病院・診療所
⻭科診療所
薬局
合計
(オン資導⼊率)

医療扶助

(R6.7.28時点)

(R6.8月末時点)

89,260
60,390
59,600
209,250
(94.1%)

29,818
16,884
21,472
68,174
(31.4%)

(出所)厚生労働省調べ

◆オンライン資格確認の課題(情報の制約)
・ 現状、福祉事務所は実績ログ情報(誰がいつどの医療機関を受診した
か)までは分かるが、受診した診療科、薬剤の処⽅内容までは分からず、
頻回受診、多剤投薬の指導には一定の限界。
・ 全国医療情報プラットフォームの構築に合わせて、電子カルテ・電子処⽅
箋との情報連携・活用が進めば、頻回受診者等への指導にも有益。
※福祉事務所は、現状、
電子カルテ・電子処⽅箋
の情報まではアクセスでき
ないが、医療機関側では
アクセス可能。
⇒ 今後、医療機関側に
おける情報活用や福
祉事務所との連携等
を進める必要。

【改⾰の⽅向性】(案)
○ オンライン資格確認の導入促進により、頻回受診傾向者への早期指導の取組を進めるべき。加えて、医療機関等における
電子カルテや電子処方箋等の情報活用を促すとともに、福祉事務所への効率的・効果的な情報提供の方策を検討すべき。