資料 Ⅱ-1-1 2025年度予算編成における課題 (51 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20241129/index.html |
出典情報 | 令和7年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》 |
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資料Ⅱ-1-51
○ 診療所の開設状況が都市部に偏っていることや、診療科の専門分化が進んでいること等を踏まえ、外来医療機能に関する情報の可
視化、同機能に関する協議の場の設置等の対応に加え、特に外来医師多数区域での新規開業希望者に対しては、地域で不足す
る医療機能を担うよう要請することとされているが、⼗分に機能しているとはいえない状況。
◆ 外来医療機能に関するこれまでの取組
外来医療機能に関する情報の可視化
○ 地域ごとの外来医療機能の偏在・不足等の客観的な把握を⾏うために、
診療所の医師の多寡を外来医師偏在指標※として可視化。
○ 外来医師偏在指標の上位33.3%に該当する二次医療圏を、外来医師
多数区域と設定。
※医師偏在指標と同様、医療ニーズ及び人口・人口構成とその変化、患者の流出⼊、へき地
などの地理的条件、医師の性別・年齢分布、医師偏在の単位の5要素を考慮して算定。
新規開業希望者等に対する情報提供
◆外来医療に係る医療提供体制の確保に関するガイドライン
〜第8次(前期)〜(2023年3月)(抄)
1-2 外来医療計画の全体像
○ 都道府県は、外来医師多数区域において新規開業を希望する者に対しては、当該
外来医師多数区域において不⾜する医療機能を担うよう求め、新規開業を希望す
る者が求めに応じない場合には協議の場への出席を求めるとともに、協議結果等を
住⺠等に対して公表することとする。外来医師偏在指標の値及び協議の場における
協議プロセス、公表の⽅法等については、外来医療計画に盛り込み、あらかじめ公表
しておくこととする。
5-2 外来医師多数区域における新規開業者の届出の際に求める事項
○ 新規開業者の届出様式には、地域で不⾜する外来医療機能を担うこと(地域ごと
に具体的に記載)に合意する旨の記載欄を設け、協議の場において合意の状況を
確認することとする。
○ 外来医師偏在指標及び、外来医師多数区域である二次医療圏の情報
を、医療機関のマッピングに関する情報等、開業に当たって参考となるデー
◆ 外来医師多数区域における新規開業希望者への要請状況
タと併せて公表し、新規開業希望者等に情報提供。
外来医療機能に関する協議及び協議を踏まえた取組
○ 地域ごとにどのような外来医療機能が不足しているか議論を⾏う、協議の
場を設置。
○ 少なくとも外来医師多数区域においては、新規開業希望者に対して、協
議の内容を踏まえて、初期救急(夜間・休日の診療)、在宅医療、公
衆衛生(学校医、産業医、予防接種等)等の地域に必要とされる医
療機能を担うよう求める。
外来医療計画の実効性を確保するための⽅策例
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新規開業希望者が開業届出様式を⼊⼿する機会を捉え、地域における地域の外来医
療機能の⽅針について情報提供
届出様式に、地域で定める不足医療機能を担うことへの合意欄を設け、協議の場で確認
合意欄への記載が無いなど、新規開業者が外来医療機能の⽅針に従わない場合、新規
開業者に対し、臨時の協議の場への出席要請を⾏う
臨時の協議の場において、構成員と新規開業者で⾏った協議内容を公表等
外来医師多数区域
の有無
要請あり
2,112
合意あり
637
有
新規開業者数
2,648
合意なし
400
協議中**
975
要請のみ***
100
地域で不足する医療
機能を担うことの要請
協議の場への出席要請や
書⾯提出要請等の対応
12
対応をしていない
388
要請なし*
536
合意あり
3
合意なし
2
協議中**
7
* 「要請なし」には、要請をしていない⾃治体における新規開業者に加え、一部、単に施設移転の開業であるため要請
していない場合を含む。
** 「協議中」は、要請に応じない場合に、協議の場への出席要請等を継続しているもの。
*** 「要請のみ」は、要請のみ⾏っており、要請後に合意の有無を確認していないもの。
(出所)第9回新たな地域医療構想等に関する検討会 資料1「医師偏在是正対策について」(令和6年9月30日)