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資料 Ⅱ-1-1 2025年度予算編成における課題 (89 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20241129/index.html
出典情報 令和7年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》
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資料Ⅱ-1-89

保険外サービスの活用

○ 今後も増大し続ける多様な介護需要に対して、介護保険事業と介護保険外の⺠間企業による関連サービスで対応していくことが有
益と考えられる。
○ 介護保険事業者が保険内と保険外のサービスを柔軟に組み合わせてサービス提供することは、高齢者の多様なニーズに応え、国⺠の
利便性向上に資するだけでなく、事業者にとっても効率的なサービス提供や、収益の多様化、経営基盤の強化に資すると考えられ、職
員の賃上げにも還元可能。
○ 現在、利用者保護や保険給付の適正な担保の観点から、サービスの明確な区分や説明責任の徹底といったルールを順守することで、
介護事業者は保険内外のサービスを組み合わせて提供可能。しかし、介護事業者による保険外サービスの活用に当たっては、自治体
によってルールの解釈が異なり、保険外サービスが認められないところもある(いわゆるローカルルール)、といった声も聞こえる。
◆介護保険事業者による保険内・外サービスの組み合わせの例
例1)訪問介護の提供の後、ペットの世話のサービ
スや、同居家族のための買い物のサービスを提供

例2)通所介護の提供時間中に中抜けし、個人の
希望する外出先へ同行や物販サービスを提供

<訪問介護サービスの提供>

<通所介護(デイ)サービスの提供>

◆保険外サービスに関する事業者の意⾒
○ 介護保険以外の部分で、許認可のハードルがあり、事業運営ができな
いケースがある(例︓送迎⾞の空きスペースを使ったクリーニングのデリバリー、
送迎⾞を用いた移動⽀援の収益化)。(移動⽀援事業者、マッチング事
業者等)
(出所)㈱日本総研「令和4年度ヘルスケアサービス社会実装事業」概要報告書

========= 中抜け =========
<保険外サービスの提供>
========= 終了後 =========

◆自治体における対応の違い(⾃治体へのアンケート)
○ ケアマネジャーによる相談・要望対応(保険外対応)
条件によっては費 費用を徴収
原則、費用を
用を徴収しても良 すべきではな
徴収しても良い



<保険外サービスの提供>

○ 物販サービス
○ 外出支援
========= 中抜け =========

通院の付き添い

17.9%

○ (同居家族のための)買物

(出所)「介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて提供する場合の取扱いについて」
(2018年9月28日付厚生労働省通知)

20.0%

95

○ 施設系サービスにおける管理者の人員配置基準(介護保険外の事業との兼務)

<デイサービスの提供>

○ ペットの世話

31.6%

回答数

兼務可能

同一敷地内であれば


兼務不可

回答数

16.0%

54.3%

12.8%

94

(出所)2020、2021年度⽼人保健健康増進等事業㈱日本総合研究所、㈱エヌ・ティ・ティ・データ
経営研究所)

【改⾰の⽅向性】(案)
○ 自治体のローカルルールの実態把握を⾏った上で、国⺠の利便性向上に資するよう、介護保険外サービスの柔軟な運用を認めるべき。