資料 Ⅱ-1-1 2025年度予算編成における課題 (25 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20241129/index.html |
出典情報 | 令和7年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》 |
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薬価改定(適用ルールについて)
○ 直近の「診療報酬改定のない年の薬価改定」である令和5年度改定では、新薬創出等加算や不採算品再算定において臨時・特
例的な対応を⾏う一⽅で、新薬創出等加算の累積額控除及び⻑期収載品に関する算定ルール等については適用されず、また、追
加承認項目等の加算など他の多くのルールについても適用しないこととされた。
◆既収載品目の主な算定ルール
項目
判断要素
対象カテゴリー
R5改定
最低薬価の維持
市場実勢価格
主に後発品、その他品目
○
基礎的医薬品の薬価維持
市場実勢価格
主に後発品、その他品目
○
新薬創出等加算の加算
市場実勢価格
新薬
○
後発品の価格帯集約
市場実勢価格
後発品
○
追加承認品目等の加算
薬事承認、市販後調査成績等
新薬
×
新薬創出等加算の累積額控除
後発品の収載、あるいは収載からの経過期間
⻑期収載品への移⾏直後等
×
不採算品再算定
製造コスト等(原価計算⽅式により算出された原価)
主に後発品、その他品目
市場拡大再算定
年間販売額(薬価×数量)
新薬
×
効能変化再算定
薬事承認
新薬
×
用法容量変化再算定
薬事承認
新薬
×
⻑期収載品の薬価改定
後発品収載からの経過期間、後発品置換率、後発品の薬価
⻑期収載品
×
収載後の外国平均価格調整
外国平均価格
新薬
○
臨時・特例
【改⾰の⽅向性】(案)
○ 毎年薬価改定が⾏われる中で、2年に1度しか適用されないルールがあるのは合理的な説明が困難。例えば、「新薬創出等加
算の累積額控除」や「⻑期収載品の薬価改定」などについては、⾰新性を失った医薬品の評価を適切に⾒直すルールであり、現
役世代を含む国⺠負担軽減の観点や、収載のタイミングによる不公平の解消の観点から、2025年度改定では、既収載品の算
定ルールについて、全て適用すべきである。