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資料 Ⅱ-1-1 2025年度予算編成における課題 (39 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20241129/index.html
出典情報 令和7年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》
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資料Ⅱ-1-39

保険給付範囲の⾒直しの考え方

○ 我が国の外来薬剤費や国⺠1人当たり外来受診回数は諸外国と⽐べて高い水準にあり、セルフケア(⾃分の身体は⾃分のために⾃分で守る)、
セルフメディケーション(軽微な身体的不調は⾃分⾃身で対応する)を推進する余地があると考えられる。
○ 医療技術の進歩に伴い高額な医薬品の収載が増加傾向にあり、今後も、保険財政への影響が大きい医薬品が出てくることも想定される。
○ こうした状況を踏まえ、イノベーションの推進や質の高い医薬品へのアクセスの確保、国⺠皆保険の持続性確保を両⽴する観点から、費用対効果
評価の対象範囲の拡充に加えて、⾃助・公助の適切な組み合わせの観点から、保険給付範囲の在り⽅を検討する必要がある。
◆高額薬剤の例

◆外来薬剤費(対GDP⽐)の国際⽐較(2021年)

品目例

チリ

デンマーク

ルクセンブルク

ノルウェー

ポーランド

イギリス

アイスランド

スウェーデン

オーストラリア

エストニア

チェコ

フィンランド

ラトビア

オーストリア

ベルギー

メキシコ

スイス

スペイン

スロベニア

韓国

フランス

スロバキア

ドイツ

カナダ

アメリカ

日本

ハンガリー

(%)
1.8
1.6
1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0

(単価が高額な品目)

ゾルゲンスマ点滴静注

脊髄性筋萎縮症

ルクスターナ注0.5mL

ピーク時市場規模
(収載時予測)

約1億6,700万円

42億円

遺伝性網膜ジストロフィー

約5,000万円

5億円

キムリア点滴静注

急性リンパ芽球性白血病 等

約3,300万円

72億円

イエスカルタ点滴静注

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 等

約3,400万円

79億円

(複数回投与が必要など収載時用法等により、通算では患者一人当たりの影響が大きくなりうる品目)

◆1⼈当たり外来受診回数の国際⽐較(2021年)
(回)

品目例

効能・効果

薬価
(収載時)

患者当たり最大⾦額
(収載時)

ピーク時市場規模
(収載時予測)

オプジーボ点滴静注

悪性⿊色腫 等

約70万円

約1,000万円

31億円

キイトルーダ点滴静注

悪性⿊色腫 等

約40万円

約600万円

544億円

◆健保組合における1,000万円以上高額レセプトの件数の推移
(件数)

2,000万円以上
3,000万円以上

1000
メキシコ

スウェーデン

コスタリカ

チリ

ギリシ ャ

ポルトガル

ノルウェー

アメリカ

エストニア

フィンランド

スペイン

デンマーク

ルクセンブルク

フランス

カナダ

ポーランド

スロベニア

オーストラリア

ベルギー

リトアニア

チェコ

イスラエル

オランダ

トルコ

ドイツ

イタリア

日本

ハンガリー

(出所)OECD Data Explore “Health expenditure and financing”
(2024年10月22日時点)

1792
1517
1365

1,500万円以上

1500

500

2156

1,000万円以上

2000

韓国

16
14
12
10
8
6
4
2
0

薬価
(収載時)

効能・効果

134

336 300 361
155 174 179 254

484 532

728

851

0
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023

(出所) 健康保険組合連合会「高額レセプト上位の概要」