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資料 Ⅱ-1-1 2025年度予算編成における課題 (120 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20241129/index.html
出典情報 令和7年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》
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医療扶助の適正化③(データ活用)

資料Ⅱ-1-120

○ 令和3年度から、レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)を活用して、被保護者の医療の利用状況や健康状態を
把握するために必要な全国データ分析を実施。データ分析による市町村の取組状況等の⾒える化の取組が進められている。
○ 他⽅で、現状、福祉事務所単位でのデータ分析は可能であるものの、医療機関等の単位では分析はできず、頻回受診対策等と
して、指定医療機関等への働きかけには活用しづらいという課題がある。
◆レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)を活用した分析内容
主な分析内容


対象レセプトの
範囲



対象レセプトの
期間

医療扶助

4月〜翌年3
月診療分

医療扶助、市
町村国保、
後期高齢者医


6月審査分
(4・5月診療
分)

地域別にみた医療扶助費の状況(地域差分析)
- 1人当たり実績医療費及び対全国

医科⼊院、医
- 1人当たり年齢調整後医療費及び 科⼊院外、
DPC、調剤、⻭
地域差指数

- 地域差指数に対する各種寄与度



対象レセプトの
保険種別

◆活用イメージ
• 令和6年生活保護法改正により、都道府県が医療扶助の実施状況等に関する
データ分析を⾏い、市町村の取組を⽀援する仕組を創設(令和7年4月施⾏)。
• 今後、各都道府県は福祉事務所単位の地域差の可視化や市町村との間での課題
認識や目標の共有を通じて、PDCAサイクルを実践することが期待されている

公的医療保険加入者との⽐較
- 受診者1人当たり件数・日数・医療


医科⼊院、医
科⼊院外、
DPC、調剤、⻭


- 受診者1人当たり傷病件数・医療
機関数

医科⼊院、医
科⼊院外

- 薬局利用者1人当たり医薬品種
類数等

調剤

※ (株)野村総合研究所「厚生労働省 令和5年度社会福祉推進事業 医療扶助における都道府県のデータ分析に基づくPDCAサイクル実践
に関する調査研究事業-データ分析⽀援マニュアル(案)」(2024年3月)

◆NDB分析の課題(情報の制約)

糖尿病・高⾎圧症・脂質異常症の有病状況等
- 各疾患の1人当たり医療費・有病
割合・受診者1人当たり医療費

医科⼊院外

医療扶助、市
町村国保、
後期高齢者医


6月審査分
(4・5月診療
分)

・ 福祉事務所単位での傾向分析は可能だが、情報が匿名化されており、
国保データベース(KDB)システムとは異なり、医療機関単位、患者
個⼈での分析は不可。
⇒福祉事務所から患者や指定医療機関への働きかけには活用しづらい。
(現在は、レセプトデータから頻回受診者等のリストを作成し働きかけ)

【改⾰の⽅向性】(案)
○ データ分析による市町村の取組状況等の⾒える化の取組が進められていることも踏まえ、福祉事務所による指定医療機関への働きかけ
が的確に⾏えるよう、医療機関単位での分析・活用が可能となる方策の検討を進めるべきではないか。また、医療DXの進展状況等
も勘案しつつ、指導・支援対象者の選定(スクリーニング)をより効率的・効果的に実施する方策の検討も進めるべきではないか。