資料 Ⅱ-1-1 2025年度予算編成における課題 (27 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20241129/index.html |
出典情報 | 令和7年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》 |
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薬価改定(調整幅について)
○ 我が国の薬価制度は、現状、流通コスト等も含めて保険償還される仕組みとなっており、「薬価」と薬局・医療機関が医薬品を購⼊す
る際に実際に⽀払う「納⼊価」との間に乖離(=薬価差益)があるならば、それは「保険財源からの不当利得」とも考えられる。
○ 現役世代の保険料負担の上昇に直結する調整幅(2%)の在り⽅については、その制度趣旨にまで遡って、⾒直しを検討すべき時
期に来ているのではないか。
◆ 市場実勢価格加重平均調整幅方式のイメージ
◆調整幅の経緯
(実勢価格による引下げ)
薬価差
卸粗利
調整幅
2%
メーカー
粗利
納入価
改定前
薬価
製造
原価
メーカー
販売
価格
改定後
薬価
改
定
医療機関・薬局への販売価格の
加重平均値(税抜の市場実勢価格)
【平成12年度改定〜】
「医療機関の平均的な購⼊価格の保障」という新たな考え⽅に基
づき、R幅に代わる一定幅として「薬剤流通の安定のため」の調整
幅(2%)を設定
改定年度
【参考】市場実勢価格加重平均値調整幅⽅式の計算⽅法
新薬価 =
【平成4年度改定〜平成12年度改定以前】
大多数の医療機関等において改定前どおり薬剤購⼊したとして
も、取引価格差による経済的損失を生じさせない「実費保障」とい
う考え⽅の下、市場実勢価格の加重平均値に一定の合理的価格
幅(R幅)を加算
×(1+消費税率)+調整幅
調整幅︓薬剤流通の安定のための調整幅とし、改定前薬価の2%に相当する額
改定⽅式等
平成4年度
加重平均値⼀定価格幅方式(R幅⽅式)
(R幅15%)
平成6年度
R幅⽅式(R幅13%)
平成8年度
R幅⽅式(R幅11%)
平成9年度
R幅⽅式(R幅10%)※⻑期収載品はR幅8%
平成10年度
R幅⽅式(R幅5%)※⻑期収載品はR幅2%
平成12年度〜
加重平均値調整幅方式(調整幅2%)
【改⾰の⽅向性】(案)
○ 現役世代の保険料負担軽減を含め、国⺠皆保険制度の持続可能性を確保する観点から、少なくとも、価格や薬剤の種類によ
らず調整幅を一律に2%としていることについて、その在り⽅の検討が必要。