よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2-3-6    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(交互接種に係る報告症例・基礎疾患等及び症例経過 (226 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html
出典情報 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

され、軽症にて経過した)。

2022/02/14、COVID-19 軽快後も咳嗽が持続するため近医を受診した。胸
部 X 線検査及び胸部 CT 検査で異常は認められなかった。そのため、シム
ビコート及び鎮咳薬が継続された。その後、呼吸状態は徐々に改善し、
2022/03、投薬は終了となった。

2022/05/01、COVID-19 ワクチンの 3 回目を接種した(ファイザー製)。

2022/05/04 朝 04:30 頃、就寝中に突然大声をあげた後、意識消失し、患
者の母親が救急要請した。救急隊員が接触時、初期波形心室細動(VF)
であり、DC を複数回施行するも停止せず、心肺蘇生を継続し、当院へ救
急搬送された。除細動抵抗性の VF storm に対して VA-ECMO を導入し、
ICU 入室とした。冠動脈造影(CAG)にて冠動脈に有意狭窄は認めず、
VA-ECMO 導入後に心室細動は自然停止した。ICU 入室のうえ、体温管理療
法(TTM)を開始し、

2022/05/05 に復温を開始し、2022/05/07 に終了した。経時的に心筋逸脱
酵素の著明な上昇と、心エコー検査により極端な左室壁運動の全周性低
下を認め、劇症型心筋炎の経過と考えられた。血液検査にてウイルス抗
体価の明らかな上昇や好酸球の上昇はなく、抗核抗体や P-ANCA、C-ANCA
の検査は陰性であった。COVID-19 PCR 検査は陰性であった。

2022/05/09 に撮像した頭部 CT で低酸素脳症を認めた。

2022/05/11、患者は死亡した。病理解剖を行い、左室心の広範な心筋壊
死を認め、劇症型心筋炎と診断した。

異常発見の日時は 2022/05/04 04:30 であった。患者は自宅にて就寝中に
突然大声をあげたあと意識消失した。隣で寝ていた母親により発見さ
れ、2022/05/04 04:47 に救急要請された。救急隊到着時刻は 2022/05/04
05:01 であった。救急隊到着時の患者の状態は心肺停止及び初期波形心
室細動(VF)であった。患者は救急車で搬送された。搬送中、電気的除
細動を複数回実施したが、心拍再開(ROSC)は得られなかった。心臓マ
ッサージを継続した。LTS を挿入した。病院到着時刻は 2022/05/04
05:29 であった。病院到着時の身体所見は心肺停止であった。

治療の詳細は以下の通り:気管内挿管。VA-ECMO-IABP を導入。ICU に入
室のうえ、体温管理療法(TTM)を開始した。血液検査にて心筋逸脱酵素
の著明な上昇を認めた。心エコーにて極端な左室壁運動の全周性低下を
認めた。COVID-19 PCR 検査は陰性であった。ウイルス抗体価の明らかな
上昇や好酸球の上昇はなかった。抗核抗体や ANCA の検査は陰性であっ

226