資料1-2-3-6 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(交互接種に係る報告症例・基礎疾患等及び症例経過 (39 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html |
出典情報 | 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》 |
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Sp02 95%と酸素化低下を認めた。胸部 CT では肺うっ血像を認めた。BNP
13.4 pg/mL と上昇なし、トロポニン I 17.800 pg/mL と上昇なし。血液
ガス pH 6.885、HCO3- 15.7、B.E- 19.0、PaO2 177.3、Lac 121 と著明な
代謝性アシドーシス、Lac 上昇を認め、心肺停止時間がある程度あった
事が予想された。ICU 入室後、呼吸状態不安定であり、挿管管理とな
る。日中の心エコーでは、左室駆出率 39%(diffuse hypo)と壁運動低下
を認めた。入院。
2022/02/22 入院後の血液検査では CPK 2,613 U/L、CK-MB 79 U/L、ト
ロポニン I 19,409 pg/mL と上昇あるが、心エコー再検では左室駆出率
60%台と壁運動低下が改善。心筋炎の可能性が低く、特発性 VT/VF による
心肺停止であったと診断。けいれん重積発作を認めた。アミオダロン、
βblocker 導入。
2022/02/24 脳波検査実施。5 分以内の痙攣発作を頻回に認めた。
2022/02/28 呼吸状態は大きな問題はなかったが、意識状態は改善なく
気管切開実施。
2022/03/01 人工呼吸器より離脱。
2022/03/03 頭部 MRI 検査実施。両側大脳の皮質、左頭頂葉の皮質下白
質、脳梁膨大部、両側尾状核、両側小脳半球などが DWI にて高信号を認
め、低酸素脳症を示す所見。NSE 178(CPA 後 52hr)と高値を認めている事
と併せると神経学的予後は厳しいことが予想された。
2022/03/16 けいれん重積、ミオクローヌスに対して最終的にイーケプ
ラ 2,000 mg、ランドセン 6 mg、ビムパット 300 mg 処方。
2022/03/28 胃瘻造設術実施。
2022/04/06 他院に転院。後遺症として低酸素脳症、覚醒度は自発開眼
があるものの、随意運動や追視などは認めず、意思疎通困難が残る。
発熱の転帰は、軽快。腋窩腫脹(リンパ節腫脹)、陰嚢痛、呼吸促拍、
意識障害、肺うっ血、代謝性アシドーシス、けいれん重積発作、低酸素
脳症、ミオクローヌスの転帰は、不明。心室細動、心肺停止、突発性V
Tの転帰は、回復したが後遺症あり。
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