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資料1-2-3-2   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (173 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00055.html
出典情報 第 88 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会、令和4年度第 18 回薬事・食品衛生審 議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(11/11)《厚生労働省》
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日付不明

メチルプレドニゾロン 1000 mg を 1 日 1 回投与。1 g/kg の用量で免疫グロブリン NOS(免疫グ
ロブリン静注用)(静注);酒石酸ノルエピネフリン(用量及び頻度不明)及びドブタミン
(用量及び頻度不明)。

日付不明

本剤接種した 28 日後、進行性多臓器不全のため死亡し、

剖検で最終的に劇症心筋炎と診断された。

診断結果(可能であれば括弧内に正常範囲を示す):

日付不明

血管造影:冠動脈は正常であった。

剖検:剖検にて非対称性左室肥大、右室壁肥厚(550 g;左室壁、11˜16 mm;右室壁、5˜7 mm)、
僧帽弁後尖の粘液腫様変性、後内側乳頭筋の肥大が認められた。患者は非対称性左室肥大を呈
したが、剖検で肥大型心筋症に特徴的な所見は見られなかった。

生検:心室中隔の右心室側から心内膜心筋生検を実施し、3 検体を採取した。心内膜心筋生検の
結果は、全 3 標本の心筋に炎症所見はなかった。

血圧測定:81/45 mmHg。

血液検査:重度の肝及び腎機能障害、乳酸アシドーシス、高感度トロポニン I 値上昇、好酸球
数の有意な増加なし。

体温:摂氏 37.2 度冠疾患集中治療室入院時。

胸部 X 線:心拡大及び肺うっ血を認めた。

頭部コンピュータ断層撮影:びまん性で重度の脳浮腫が判明。

心エコー:左室拡張末期径は 77 mm に増大し、左室駆出率(LVEF)は 25%に低下した。右心室収
縮も著しく低下した。左室壁厚は 14 mm で、わずかに肥厚し、少量の心嚢液貯留が認められ
た。さらに、僧帽弁の後尖は有意に脱出しており、これは重度の僧帽弁逆流を示した。疣腫又
は腱索断裂の証拠はなかった。

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