資料1-2-3-2 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (38 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00055.html |
出典情報 | 第 88 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会、令和4年度第 18 回薬事・食品衛生審 議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(11/11)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
予防接種の副反応歴:無
合併症:無
既往歴:無
2022 年 3 月 19 日
本剤投与開始前に症状なし、元来健康。既往歴なし。
15 時頃、集団接種会場(A 体育館)で本剤 3 回目接種。
接種前の体温:36.2℃。
2022 年 3 月 20 日〜2022 年 3 月 23 日頃(発生日時)
有害事象名:急性心筋炎
2022 年 3 月 20 日
(朝〜)悪寒、発熱、関節痛、38℃台〜39℃台。市販のハファリン内服しても 38℃台持続。
2022 年 3 月 22 日
接種後 3 日目の朝も 39.2 の高熱を認めており、当院発熱外来受診。
この時、胸痛、胸部絞扼感、息苦しい感じを訴えていたが、SpO₂
98%を保たれていたため、ま
ずは、COVID-19 を鑑別するため(抗原検査陰性)、PCR 検査施行。
2022 年 3 月 23 日
PCR 検査の結果、新型コロナ PCR 陰性であったことが判明。CRP6.06 と上昇。しかし、胸部症
状が持続していたため、受診。心電図上有意な異常はなかったが、胸部 X 線写真で CTR 53%と
心陰影拡大を認めたため、心エコー検査施行。心エコーでは、左室のびまん性壁運動低下を認
め、左室駆出率 LVEF 40〜45%を低下していた。トロポニン T 定性検査(トロップ T)陽性。ワク
チン接種後の急性心筋炎が疑われた。血行動態は保たれており、うっ血性心不全や、不整脈も
認めず。軽症と判断されたため、まずは消炎鎮痛剤投与のみで、自宅療養とし、慎重に経過観
38