資料1-2-3-2 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00055.html |
出典情報 | 第 88 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会、令和4年度第 18 回薬事・食品衛生審 議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(11/11)《厚生労働省》 |
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本剤 2 回目の接種。接種施設:イオングループ高職域摂取
17 時過ぎワクチン摂取会場へ自家用車で行き、ワクチン摂取後の観察を終えて、会場下のスー
パマーケットへ移動し、飲料水を購入するためフロアを移動(歩行)中に突然目の前が暗くな
り、その後の記憶が途切れた、との事であった。
目撃した人の情報によると、突然たち止り、くずれるようにその場に倒れて全身性の強直間代
痙攣を生じたとの事であった。
17 時 46 分
救急隊に通報があり、救急隊が 17 時 52 分に現場着、18 時車内収容、その際はけ
いれんあり、意識レベル JCS300、呼吸回数 24、血圧 82/59mmHg、PR 97bpms、SpO2 93 1/1(酸
素 3L/min 投与)であり、その後車内で意識レベル JCS20 まで回復した。意識消失し全身けいれ
んを生じて救急搬送となり入院。痙攣発作は 1 回のみであるが、意識低下及び血圧低下が持続
し、血圧 75/45 mmHg まで低下。意識障害、チアノーゼと SpO2 低下を認めた。急速補液と酸素
投与を行い、心臓超音波検査で心筋壁運動異常が無い事を確認。胸レントゲンで肺水腫のない
事を確認した。徐脈、頻脈なし、皮膚症状なし、チアノーゼ以外の呼吸関連症状なし。
18 時 38 分
当院搬入時、痙攣はおさまっているが意識レベルは JCS20 反応乏しく、血圧
75/45mmHg、HR=91bpms
sinus 不整なし、SpO2 95 1/11(O2 3L/min)。ルート確保し細胞外液の
急速投与を開始。皮膚の発赤、発疹、口腔咽頭喉頭粘膜の異常や眼球結膜浮腫など、明らかな
喘鳴や呼吸音の異常などのアナフィラキシーを積極的に疑う所見に乏しく、心臓超音波検査で
は心臓壁運動異常なし。心機能は正常に維持されていた。血液検査では軽度の高 CPK 血症と軽
度の ALT 上昇みとめるも特に病態との関連は示唆されなかった。
補液を 2000mL 程度投与した所で血圧低下が収まり安定し、排尿が得られた。意識障害は翌日
朝 6 時頃までに回復した。
2021 年 10 月 16 日
午前 9 時頃より
38℃代の発熱と全身筋肉痛あり。熱は 10 月 1 ケ日まで、筋肉痛は 10 月 20
日頃まで持続した。補液は 10 月 18 日まで継続とし。
2021 年 10 月 20 日
バイタル安定し、ADL 改善にて独歩退院。
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