提案書17(3200頁~3401頁) (130 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)
本医療技術にかかわる認定・専門薬剤師制度として、日本臨床救急医学会の救急認定薬剤師制度、救急専門薬剤師制度があ
るが、これらの制度の取得を要件とはしない。
2次救急、3次救急
特になし
特になし
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
当該医療技術による安全性への問題はない。むしろ、薬剤師による医師・看護師への情報提供・処方提案は2次救急、3次
救急のいずれにおいても有用であることが報告されている。薬剤が原因となる救急搬送もあり、薬剤師が配置されるとお薬
手帳やマイナンバーカード保険証、薬局との連携等より常用薬の情報を早期に確認し、診療に的確に反映することができ
る。また、薬剤師を救急外来に配置することによりインシデントの報告が減少したことが報告されており、当該医療技術に
より安全性の向上が期待できる。
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
特になし
B
妥当と思われる診療報酬の区分
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
点数(1点10円)
その根拠
380
薬剤師が医師の同意を得て薬剤管理指導記録に基づき、直接服薬指導、服薬支援その他の薬学的管理指導を行った場合に算
定できる薬剤管理指導料は、ハイリスク薬が投与されている患者では一人につき380点が認められている。本医療技術にお
いては、緊急性が高いことに加え救急患者の薬剤管理の経験を有することが必要であることを踏まえ、上記診療報酬が妥当
であると考える。
区分
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
その他(右欄に記載する。)
救急外来の患者を対象とした薬剤師による医療技術はこれまで認
められていない。したがって、減点や削除が可能となる医療技術
はない。
番号
技術名
具体的な内容
増(+)
プラスマイナス
予想影響額(円)
約6億円
その根拠
消防庁令和4年度版救急救助の現状 救急版では令和3年度救急自動車による搬送人員は549万1,744人のうち、入院患者は中
等症(入院診療)2,481,532人、重症(長期入院)466,440人、計2,947,972人だった。宮田らの報告(参考文献2)による
と、対象期間に搬送された入院患者のうちECUに入院となる重症患者は、ERにて一時的経過をせず入室することから、主に2
次救急患者が救急外来における薬剤師の関与となり、そのうち対象患者は61.9%だった。また、日病約学術第7小委員会アン
ケート調査により、薬剤師の関与は30%の施設であり、多くの施設が日勤帯の対応(8時間)であるため、対象患者は約16
万人と推定される。
したがって、予想影響額は、3,800円 (380点) ×16万人=約6億円と推算される。
予想影響額
備考
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療
機器又は体外診断薬
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医
療保障)への収載状況
特になし
2)調べたが収載を確認できない
1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
d. 届出はしていない
⑭その他
⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
⑯参考文献1
4)概要
⑯参考文献2
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
薬剤師の救急外来での業務が救急外来でのインシデント報告数に影響を与えるか検討し、救急外来に薬剤師がいる時の発生
件数が4件(9.5%)、いない時の発生件数が38件(90.5%)とインシデント報告数は有意に減少した
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
⑯参考文献4
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
⑯参考文献5
救命救急センターの初療時における薬剤師24時間対応の必要性
早坂正敏,藏内恭子,葉山達也,吉田善一,丹正勝久
医療薬学.38(5),313-21,2012
救命救急センターの初療室に薬剤師が24時間常駐し、医師や看護師に情報提供をした件数は5か月間で135件であり、その内
訳は中毒情報が最も多かったが、薬剤の投与量、投与方法、効果、副作用、持参薬など多岐にわたった。さらに、すべての
医師が初療室における薬剤管理指導業務および持参薬・アレルギー確認業務を望むと回答した。看護師についてもほぼ同様
の結果であった
Emergency Room(ER)にて一時入院待機となった二次救急患者に対する薬剤師の早期介入
宮田祐一,須賀明輝,上野栞,岩崎睦,大村史,鬼村紀子,吉田萌絵,平川雅章,中村雅敏
日本病院薬剤師会雑誌.56(3),327-332,2020
2次救急の外来患者を対象に薬剤師面談(持参薬鑑別を含む)を実施したところ、約14%(42名/591名)の患者に介入(医
師への情報提供・提案)し、90%以上が受け入れられた。薬剤師による情報提供・提案の内訳は薬剤による有害使用(アレ
ルギー含む)が最も多かった
ER専従薬剤師による持参薬鑑別の有用性
齋藤靖弘,成田拓弥,徳留章,早坂敬明,松田律史,民谷健太郎,増井伸高,松田知倫,武田清孝,瀧健治
日本臨床救急医会雑誌.22,493-498,2019
2次救急専従薬剤師による持参薬鑑別は、患者搬入後2時間以内に終了した。また、この結果を外挿すると救急医の薬歴把握
にかかる業務負担を1.9時間/日軽減すると考察されている。
急性期脳梗塞患者に対する血栓溶解療法 (rtPA) への薬剤師のかかわりとその効果
細谷龍一郎, 一條真彦, 島智子, 宮前玲子, 鎌田智幸, 日野斉一
日本臨床救急医会雑誌.23,600-607,2020
急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法開始までの時間は担当薬剤師がいる場合の方がいない場合より有意に短かった [74
(69-81) min vs. 89 (77-108) min, P=0.01]
A Long-Term Study of the Reduction in Drug-Related Incident Reports and the Impact on Patients by Pharmacist
Masayuki Saito, Yoshihito Nakashima, Toshihiko Ichihara
Yakugaku Zasshi. 2023.doi:10.1248/yakushi.22-00175
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
⑯参考文献3
一般社団法人日本臨床救急医学会、一般社団法人日本救急医学会、一般社団法人日本中毒学会、一般社団法人日本救急看護
学会
3329