提案書17(3200頁~3401頁) (23 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)
複製義歯の製作方法については、卒前教育用の教科書、あるいは複製義歯の製作方法【日本補綴歯科学会教育用ビデオ】
(https://www.youtube.com/watch?v=pqCwM1D-4YY)が教育基準として掲載されおり、一般的な歯科医療技術である。ある
程度の習熟は必要であるが、教科書の記載内容に沿って一般臨床家、歯科技工士が実施可能な技術である。
特になし
特になし
特になし
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
安全性に問題はない。
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
倫理性、社会性に問題はない。
M
妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)
888点
その根拠
現在保険収載されており、本提案技術の複製義歯製作における目的や内容に類似する治療技術は有床義歯の換床であり、総
義歯の有床義歯内面適合法(硬質材料)(790点(片顎につき))が本提案技術の診療報酬の参考となる。複製義歯製作に
は専用フラスコ、アルジネート印象材、常温重合レジンが必要であるが、これらの材料代は包含されるものとする。また、
複製義歯の人工歯部分も常温重合レジンの流し込みにて製作されるが、人工歯部の調整も必須であり、両側前歯部および小
臼歯、大臼歯部に用いるレジン歯分の48点(24+24)(片顎につき)を追加することが妥当と考える。なお、本技術は間接
法で行われるため歯科技工加算(50点)を追加する。
したがって、本技術は片顎につき888点(790点+48点+50点)が妥当と考える。
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
区分
区分をリストから選択
特になし
番号
技術名
特になし
特になし
具体的な内容
本技術により、総義歯の製作「有床義歯 総義歯」、「有床義歯修理 総義歯」ならびに「歯科口腔リハビリテーション料
(1-ロ 困難)」の算定回数の減少は見込めるが、削除は行わない。
減(-)
プラスマイナス
予想影響額(円)
予想影響額
その根拠
備考
5,221,164円
本技術が適用される回数は1年間に12,197回が見込まれ、点数を888点とすると、12,197回×8,880円=108,309,360円の増
額となる。
ただし、本技術の適用により適切な治療用義歯の製作や調整が可能となることで、総義歯の製作回数、ならびに修理・調整
回数の減少が見込める。令和3年6月審査分の社会医療診療行為別統計によると、「有床義歯 総義歯」は61,850件(2,172
点)、「有床義歯修理 総義歯」は105,316件(252点)である。また、「歯科口腔リハビリテーション料(1-ロ 困
難)」は1,142,731件(124点)であり、総義歯の割合を20%と仮定すると228,546件である。本技術が適用されることによ
り、総義歯の製作回数が0.5%減少し、また上記の修理・調整の対象となる総義歯の1%においてそれぞれの回数が1/2になる
と仮定すると、年間で113,530,524円の減額が見込める((61,850件×21,720円×0.005+105,316件×2,520円×0.01×0.5
+228,546×1,240円×0.01×0.5)×12)。
したがって、5,221,164円の減額が見込める(108,309,360円-113,530,524円)。
特になし
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
医療機器として、複製義歯用フラスク、アルジネート印象材、および歯冠色および歯肉色常温重合レジンが使用される。
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等
2)調べたが収載を確認できない
特になし
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
⑭その他
⑯参考文献4
⑯参考文献5
特になし
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Comparative Study of Acceptance and Adaptation to New Complete Dentures, Using Two Construction Protocols
Kamalakidis SN, Anastassiadou V, Sofou A, Pissiotis AL
Journal of Prosthodontics, 2016, 25, 536–543.
4)概要
無歯顎の被験者20名に対し総義歯を製作する際に、従来の手法で製作する群と複製義歯手法にて製作する群にそれぞれ10名
ずつ無作為に割り当て、治療前と治療後 3 か月および 6 か月において比較したところ、新義歯に対する満足度とOHIP-20
スコアは、両群間で有意差は認められなかった。 従来法の総義歯群では、治療前後において義歯満足度が有意に増加し、
OHIP-20スコアの改善が認められた。 複製義歯群では、義歯満足度は有意な増加は認められなかったが、OHIP-20 スコアは
改善した。義歯性の疼痛箇所の総数は従来法の総義歯群では約2倍だった。調整回数や来院回数は両群で有意差は認められ
なかった。
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Patient management and decision making in complete denture fabrication using a duplicate denture procedure: A
Lindquist TJ, Ettinger RL
J Prosthet Dent, 1999, 82, 499-503.
4)概要
症例報告:複製義歯の製作手順について紹介した。複製義歯は義歯形態の変更が最小限に抑えられるがめ患者が新義歯に順
応しやすいことが利点であることを示した。また、患者さんとの綿密なコミュニケーションが必要であることも示した。
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
高齢者に対して治療用義歯を応用した無歯顎補綴治療の一症例
岡本和彦, 上田脩司, 奥津史子, 染川正多, 大川穣, 大川周治
明海歯学(J Meikai Dent Med ), 2016, 45(2), 161−167.
4)概要
高齢者の適応能力の低下によって生じる無歯顎に対する新義歯装着時の違和感を可及的に少なくすることを目的とした複製
義歯を治療用義歯として応用することで、新義歯への馴化が容易となり、安定した術後経過が得られた症例について報告し
た。
⑯参考文献1
⑯参考文献3
d. 届出はしていない
特になし
⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
⑯参考文献2
1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。
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