提案書17(3200頁~3401頁) (31 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
広く実施されている臼歯部の診療技術の応用であるが、CAD/CAM装置を使用することで形成において配慮が必要であるもの
の、既存の大臼歯CAD/CAM冠と同様であり”保険診療におけるCAD/CAM冠の診療指針2020”に注意点が示されている。従っ
て、チェアーサイド側の形成等の技術は成熟されており、保険収載技術として十分対応可能である。
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
保険医療機関内に歯科用CAD/CAM装置が設備されていること、なお保険医療機関内に設置されていない場合にあっては、当
該装置を設置している歯科技工所と連携が図れていること。
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
1.歯科補綴治療に係る専門の知識および3年以上の経験を有する歯科医師が1名以上配置されていること
2.保険医療機関内に歯科技工士が配置されていること、なお歯科技工士を配置していない場合にあっては、歯科技工所と
の連携が図られていること
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)
上記参照
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
本品は生体適合性が証明されている材料からなり、医科では体内インプラントでの実績もあり、副作用のリスクはない。
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
特になし
妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)
M
1908点
大臼歯の単冠を作成するための費用
【全部金属冠】
1201点(材料料)+454点(技術料)に設定されており、これに加えて支台歯形成(生活歯)306点、印象採得(連合印象)
64点、咬合採得18点、装着料45点、接着材料17点、補綴物維持管理料100点となり、合計2065点となる。
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠
【大臼歯CAD/CAM冠】
350点(材料費)+1200点(技術料)に設定されており、これに加えて支台歯形成(生活歯)306点、支台歯形成加算490
点、印象採得(連合印象)64点、咬合採得18点、装着料45点、内面処理加算45点、接着材料17点、補綴物維持管理料100点
となり、合計2635点となる。
【PEEK冠】
708点(材料費)+1200点(技術料)に設定されており、本材1個あたり、6600円に加えて、研磨材として松風カーボランダ
ムポイントで研磨を行う。デュラポリッシュダイヤ 4800円/5gのうち0.5gの使用が必要となり、480円が必要となる。し
たがって、材料費は7080円となり、材料料は708点となる。CAD/CAM冠における支台歯形成(生活歯)306点、支台歯形成加
算490点、印象採得(連合印象)64点、咬合採得18点、装着料45点、内面処理加算45点、接着材料17点、補綴物維持管理料
100点と技術料1200点はそのまま踏襲するのが妥当と考え、合計2993点となる。
材料料+技術料は1908点とした。
区分
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
予想影響額
特になし
番号
技術名
特になし
特になし
具体的な内容
特になし
プラスマイナス
予想影響額(円)
1,095,797,750
その根拠
増(+)
PEEK冠算定金額:428,705回×19,080円=8,179,691,400円
PEEK冠に置き換わる全部金属冠算定金額:418,063回×16,550円=6,918,942,650円
PEEK冠に置き換わるCAD/CAM冠算定金額:10,642回×15,500円=164,951,000円
8,179,691,400円 - ( 6,918,942,650円+164,951,000円) = 1,095,797,750円
備考
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
別紙に記載
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等
2)調べたが収載を確認できない
特になし
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
⑭その他
⑯参考文献2
⑯参考文献3
d. 届出はしていない
特になし
⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
⑯参考文献1
1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。
特になし
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Clinical report of six-month follow-up after cementing PEEK crown on molars
Kimura H, Morita K, Nishio F, Abekura H, and Tsuga K
Scientific reports. 2022, 12, 19070.
4)概要
広島大学にて行われたPEEK冠の6カ月の臨床評価に関する論文である。23症例の経過のうち脱離、破折がなく、良好な臨床
結果が得られた。
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
Applications of polyetheretherketone (PEEK) in oral implantology and prosthodontics
Najeeb S, Zafar MS, Khurshid Z, Siddiqui F
J Prosthodont Res. 2016, 60, 12-9.
PEEKの機械的性質は骨と同様であり、インプラント治療で上部構造に緩和作用があり有利に働く。
1)名称
In vivo and in vitro bioactivity of a“precursor of apatite” treatment on polyetheretherketone
2)著者
Masamoto K, Fujibayashi S,Yabutsuka T, Hiruta T, Otsuki B, Okuzu Y,Goto K,Shimizu T,Shimizu Y, Ishizaki C,
Fukushima K, Kawai T,Hayashi M, Morizane K, Kawata T,Imamura M,Matsuda S
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
Acta Biomaterialia. 2019, 91, 48-59.
体内インプラント材料としてPEEK材は生体親和性があることとが示された。
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