提案書17(3200頁~3401頁) (14 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)
歯科用3Dプリンター向けクラウドベースのデザインプラットフォームサービスの普及により、一般技工所でも取り扱いがで
きるようになった。また、印象採得から義歯装着までの補綴術式に特別な臨床操作は必要なく、従来の義歯と同様に行える
ため技術的問題はない。難易度においても既収載の有床義歯(総義歯)の診療技術で応用可能である。
歯科を標榜した保険医療機関内に歯科技工士が配置されていること。歯科技工士を配置していない場合は、歯科技工所との
連携が図られていること。
歯科補綴治療に係る専門の知識および10年以上の経験を有する歯科医師が 1 名以上配置されていることが望ましい。
歯の欠損の補綴歯科診療ガイドライン 2008(Minds収載ガイドライン)
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
安全性に関して問題を認めない。
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
倫理性に関して問題を認めない。また、社会的妥当性に関しては、患者の来院回数を減らすことが可能になることで、介護
現場などでの患者負担の大きな軽減も期待できる。
M
妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠
2,730(仮床試適を含む)
同一症例で3Dプリンティングと加熱重合法の試適用義歯および最終義歯の人件費、材料費から総額を算出したところ、3Dプ
リンティングの製作費は10,121円、加熱重合法の製作費は8,971円であった。3Dプリンティングの内訳は、トライインデン
チャー2,744円 (材料費1,391+機械稼働175+人件費1,178)と最終義歯は7,377円(材料費1,955+機械稼働212+人件費2,710
+デザイン費用2,500)であった。一方,加熱重合型の内訳は、
ろう義歯3,733円(材料費533+人件費3,200)と最終義歯5,238円(材料費947+人件費4,291)であった。そこで、現行の全部床
義歯(総義歯)の仮床試適190点、および有床義歯(総義歯)2,424点より、両者を合計した2,614点から上記加熱重合型製
作費の8,971円を差分すると、17,169円がその他の診療費等と推定できることから、これを3Dプリンティング義歯の製作費
に加算した2,730点が妥当と考えられる。
区分
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
M
番号
技術名
M018
レジン床義歯(総義歯)
具体的な内容
歯科技工士が長時間かけて製作していた全部床義歯を従来の作業時間の1/10程度の短時間で製作できるようになり、生産性
の大幅な向上が期待できる。また、クラウド上での設計変更や技工指示が行えるため、技工所の作業環境の改善が期待でき
る。さらに介護現場、災害時など遠隔治療への対応も可能になる。
不変(0)
プラスマイナス
予想影響額(円)
予想影響額
その根拠
大手歯科技工所の3Dプリンティングデンチャーと従来のレジン床義歯(総義歯)の技工料の比較により、現行の診療報酬で
の提案が妥当であることから予想影響額は不変と推定される。
備考
特になし
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
有り(別紙参照)
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等
2)調べたが収載を確認できない
特になし
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
d. 届出はしていない
⑭その他
特になし
⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
特になし
⑯参考文献1
⑯参考文献2
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
⑯参考文献3
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
⑯参考文献4
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。
歯科診療行為のタイムスタディー調査2019年度版(中間調査)
日本歯科医学会
https://jads.jp/time_study/pdf/time_study_y2019.pdf
上記⑩算出の根拠
Patient satisfaction with conventional dentures vs. digital dentures fabricated using 3D-printing: A
Ohara K, Isshiki Y, Hoshi N, Ohno A, Kawanishi N, Nagashima S, Inoue M, Kubo D, Yamaya K, Inoue E, Kimoto K
J Prosthodont Res 2022;7;66(4):623-629
10名の無歯顎者に対し,DENTCAシステムを用いた3DP義歯と従来法によるクロスオーバースタディによって満足度、OHIP、
来院回数、義歯調整に要した回数などを評価した結果、有意差はないものの社会的障害や通院回数を除いてはやや従来法が
優れていた。
Retrospective Comparison of Postinsertion Maintenances Between Conventional and 3D Printed Complete Dentures
Kim TH, Huh JB, Lee J, Bae EB, Park CJ
J Prosthodont 2021;30(S2):158-162
加熱重合レジンで製作された全部床義歯(420床:上顎270床,下顎骨150床)と3DPで製作された(216床:上顎130,下顎86)
に対して、調整またはリライン、リベースの必要性、新製、審美性や義歯の形状に関する後ろ向き調査を行った。その結
果、審美的には従来法が有意に優れていたものの、装着1年未満の期間ではその他の要因で有意差を認めなかった。
CAD-CAM complete removable dental prostheses: A double-blind, randomized, crossover clinical trial evaluating
Stilwell C, Kalberer N, Mojon P, Schimmel M, Srinivasan M, Müller F
J Dent 2021;115:103842
15名の無歯顎者に対し、ミリングと3DPで製作した全部床義歯の2群を従来法とのクロスオーバーによる臨床評価(満足度、
OHIP、咀嚼能率)の差異によって比較した結果、評価項目での有意差は認めず、さらに両群とも最終的に選択した義歯は
CAD/CAMで製作した義歯であった。
CAD/CAM全部床義歯の臨床評価とワークフローの確立
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