提案書17(3200頁~3401頁) (157 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
601203
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
卵巣癌サーベイランス(適応拡大)
日本遺伝看護学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
リストから選択
25産婦人科
リストから選択
16乳腺外科
リストから選択
、38その他(遺伝診療科)
関連する診療科(2つまで)
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
リストから選択
提案当時の医療技術名
有無をリストから選択
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
提案される医療技術の概要(200字以内)
D
E215、D009
1-A
算定要件の見直し(適応)
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
○
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
その他」を選んだ場合、右欄に記載
現行では乳癌既発症者のみに卵巣癌サーベイランスとして経腟超音波検査(E215)および血清CA125(D009)検査が保険適応されているが、
BRCA1/2遺伝子検査で病的バリアントが認められた乳癌以外の癌既発症者および未発症者に適応を拡大する。
文字数: 121
再評価が必要な理由
遺伝的に卵巣癌発症リスクの高いHBOC症例に対する一次予防としてリスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)が推奨されており、卵巣・卵管癌の発症を
約8割減少させる。しかし妊娠・出産を希望する患者ではRRSOを選択できず、二次予防として早期発見を目的としたサーベイランスを選択するこ
とが国内外ガイドラインで考慮すべき選択肢として記載され、実臨床で行われている。HBOCの乳癌既発症者の卵巣癌サーベイランスは、2020年4
月より保険収載ととなり、経腟超音波断層法および腫瘍マーカー(CA125)等によるによるサーベイランスが行われている。しかしBRCA1/2病的バ
リアント保持者では乳癌既発症例でも未発症例でも卵巣癌発症リスクは同等であり、乳癌既発症者にのみ保険適応がされている状況は不合理であ
り、乳癌既往に限定せず卵巣がんサーベイランスを実施できる体制を整備する必要がある。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
遺伝的に卵巣癌の高リスクであるHBOC症例に対する一次予防としてRRSOが推奨されており、卵巣・卵管癌の約8割の発症を減少させる。しかし妊
孕性温存、妊娠・出産を希望する時期はRRSOを施行できず、二次予防である卵巣がんサーベイランスを選択することになる。卵巣がんサーベイラ
ンスは、積極的に推奨を裏付けるほどの十分なエビデンスは示されていないが、超音波検査や腫瘍マーカー(CA-125)が対象となり2020年4月よ
り保険収載となった。しかし現在は乳癌既発症者に対象者が限定されている。BRCA1/2病的バリアント保持者における卵巣癌発症リスクは乳癌既
往に関わらず同等であり、乳癌既発症者にのみ保険適応がされている状況は不合理である。以上よりHBOCの乳癌既発症者の限定を解除し、
BRCA1/2病的バリアント保持者女性に対する卵巣癌サーベイランスを実施することは妥当である。
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
現在の卵巣がんサーベイランスは、BRCA1/2病的バリアント保持女性で、かつ乳癌既発症者に限り保険収載されている。卵巣がんサーベイランス
は令和2年度診療報酬改定時に保険収載され、具体的には超音波検査(D215)と腫瘍マーカー(D009)等が施行されている。今回の再評価は限定解
除であり、点数の変更はない。
E
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
E215、D009
医療技術名
卵巣癌サーベイランス(超音波検査、腫瘍マーカー(血清CA125))
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 BRCA1/2病的バリアント保持者でRRSOを実施されない場合、経腟超音波および血清CA125値測定を用いたサーベイランスによる卵巣癌の予後改善効
果は十分ではないものの、早期発見の割合が高まる報告がある。
後等のアウトカム
③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ
BRCA病的バリアント保持者でRRSOが実施されない場合,スクリーニングでは卵巣癌の死亡
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
率がするかは不明であるが、卵巣癌の早期発見例の割合が増える可能性が示唆され,30~
る。)
35歳から医師の判断で経腟超音波検査および血清CA125検査を考慮してもよい。
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