提案書17(3200頁~3401頁) (167 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
602201
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
がん患者指導管理料イにおける算定回数制限の緩和
一般社団法人
38その他(診療科名を右の空欄に記載する。)
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
日本がん看護学会
がん診療全般
リストから選択
関連する診療科(2つまで)
リストから選択
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
提案当時の医療技術名
令和4年度
がん患者指導管理料イにおける算定回数制限の緩和
有
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
提案される医療技術の概要(200字以内)
B
B001_23
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
○
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
その他」を選んだ場合、右欄に記載
がん患者管理指導料イ(500点)について、治療方針決定時、末期がん患者の療養場所の決定時に加えて、再発・転移判明後の治療方針決定時及
び治療方法変更時を含め、1患者につき3回算定(500点/回)できることとする。患者の心理状態に十分配慮された環境で、がん診療経験のある医
師及びがん看護経験のある専任看護師が必要に応じて他職種と共同して、患者が十分に理解し納得して意思決定できるよう説明及び相談を行う。
文字数: 199
再評価が必要な理由
がんの再発・転移後にも長期生存が得られるようになってきた一方で、新規薬剤の増加やがんゲノム医療・個別化治療など治療選択肢も増え、臨
床試験を含む標準治療を経た後の治療選択、積極的な抗がん治療の中止や終末期の療養の場の選択など、患者・家族にとって難しい意思決定の機
会は多様で、経過の中で複数回訪れる。がんの診断時から再発・転移後の治療選択も含め、抗がん治療を担う病院医師からの患者本人及び家族へ
の説明のための診療時間の確保が必要となるが、外来患者数も増加し対応する医師の負担は増している。多様かつ重要な意思決定に看護師が医師
と共同して繰り返し関わることでタスクシェア・タスクシフトを推進し、医師の負担軽減も図りながら、患者が十分に理解し、納得した上で選択
することが期待できる。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
がんの診断から初回治療を経て、再発・転移後にも長期生存が可能となり、治療選択肢が増えたことで重要な意思決定場面は多様かつ複数回訪れ
る。「診断時」「終末期」は1患者の経過中の重要な2局面と捉え、更に「転移・再発判明時及び治療方針の変更時」は患者・家族の衝撃も大きく
支援に時間と配慮を必要とする1局面として加え、現行の1患者につき1回のみの算定を、3回まで算定できることとする。医師・看護師が共同して
患者の抗がん治療・療養の経過に即した意思決定を支援することは、患者・家族の安心と納得に基づいた選択、入院期間短縮と在宅療養の促進に
もつながり医療費抑制も期待できるとともに、タスクシェア・タスクシフトの推進により医師の患者対応時間を効率化し外来業務負担の軽減にも
つながる。
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
「がん患者管理指導料イ」は、がんと診断された患者であって継続して治療を行うものに対して、当該患者の同意を得て、当該保険医療機関の保
険医が看護師と共同して、診療方針等について十分に話し合い、その内容を文書等により提供した場合又は入院中の患者以外の末期の悪性腫瘍の
患者に対して、当該患者の同意を得て、当該保険医療機関の保険医が看護師と共同して、診療方針等について十分に話し合った上で、当該診療方
針等に関する当該患者の意思決定に対する支援を行い、その内容を文書等により提供した場合に、患者1人につき1回に限り算定する。
B
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
B001_23
医療技術名
がん患者指導管理料イ
③再評価の根
拠・有効性
2018年3月に「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」が提唱された。がん患者においてACPを推進するために
は治療期から医療者との繰り返しの話し合いが必要であり、病院内の体制の整備が急務である。ACPの効果、有用性のエビデンスは、Detering KM
らによって示されている。さらに、Brinkman-Stoppelenburg Aらのシステマティックレビューでは、生命維持療法を減らす、入院を妨げるなどの
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 効果を示している。本邦においても、ACPの促進は、在宅療養を進め入院期間を短くすることや、患者や家族が症状増悪の不安による入院を減ら
後等のアウトカム
すことが期待できる。
また、医師が時間を要していた患者対応を看護師にタスクシェア・タスクシフトすることで、医師の外来診療時間を効率化し業務負担軽減が促進
されると、医師の時間外労働時間が減少できると期待する。
ガイドライン等での位置づけ
④普及性の変化
※下記のように推定した根拠
年間対象者数の
変化
年間実施回数の
変化等
人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン,厚生労働省,改
訂平成30年3月
リストから選択
2020年度のNDBオープンデータより、がん患者指導管理料イの年間算定件数(1患者1回)を見直し前の症例数とした。
年間対象者数は大きな変動はないと見込んで、1患者あたり3回算定したと推定した年間実施回数とした。
見直し前の症例数(人)
110,600
見直し後の症例数(人)
110,600
見直し前の回数(回)
110,600
3366