資料1 サイバーセキュリティ2024(2023年度年次報告・2023年度年次計画)(案)について (193 ページ)
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公開元URL | https://www.nisc.go.jp/council/cs/index.html#cs41 |
出典情報 | サイバーセキュリティ戦略本部(第41回 7/10)《内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター》 |
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(イ) 文部科学省
2023 年度のサイバーセキュリティ関連施策の実施状況及び 2024 年度年次計画
4 横断的施策
文部科学省において、引き続き、理化学研究所革新 <成果・進捗状況>
知能統合研究センター(AIP センター)において、 ・AIP プロジェクトにおいて、信頼できる AI 等、革新的な人工
これまでの研究成果も活用しながら、信頼できる
知能基盤技術の構築や、サイバーセキュリティに関する研究
AI 等、革新的な人工知能基盤技術の構築や、サイ
開発を進めた。具体的には敵対的攻撃に対処するための学習
バーセキュリティを含む社会的課題の解決に向け
アルゴリズム開発、社会実装に向けた実用的秘匿計算システ
た応用研究等を進める。また、JST の戦略的創造研
ムの研究開発等を実施した。(再掲)
究推進事業において、サイバーセキュリティを含
めた研究課題に対する支援を引き続き一体的に実 <2024 年度年次計画>
施する。具体的には、敵対的攻撃に対処するための ・引き続き、AIP センターにおいて、信頼できる AI 等、革新的
学習アルゴリズム開発、社会実装に向けた実用的
な人工知能基盤技術の構築や、サイバーセキュリティを含む
秘匿計算システムの研究開発等に取り組む。(再
社会的課題の解決に向けた基盤技術開発等を進める。また、
掲)
JST の戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)において、
サイバーセキュリティを含めた研究課題に対する支援を引き
続き一体的に実施する。具体的には、敵対的攻撃に対処するた
めの学習アルゴリズム開発、AI 駆動型サイバーフィジカルシ
ステムのセキュリティ対策を実現する基盤ソフトウェア構築
等に取り組む。(再掲)
(ウ) 内閣府
内閣府において、関係府省庁と連携して、戦略的イ <成果・進捗状況>
ノベーション創造プログラム(SIP)第3期「先進
・SIP 第3期のサブ課題において、研究開発責任者を公募し採択
的量子技術基盤の社会課題への応用促進」のサブ
した。2025 年度末までに、様々な分野における企業・機関に
課題「量子セキュリティ・ネットワーク」において、 よる量子暗号通信基盤・量子コンピューティング基盤・秘密計
量子セキュアクラウドを用いた高度情報処理基盤
算の検証を可能とする、次世代暗号基盤や量子・古典ハイブリ
の構築・運用や、新たなユースケース創出、社会実
ッド計算技術の利用環境(テストベッド)を構築し、国内の研
装の促進を検討する。
究機関・企業に向けて運用・提供を開始することを目標とす
る。2027 年度末までに、上記テストベッドによる実証を通じ
て、次世代暗号基盤や量子・古典ハイブリッド計算技術を活用
したシステム・ネットワークを複数分野で開発し、そのシステ
ムを活用した事業を開始することを目標とする。
<2024 年度年次計画>
・引き続き、SIP 第3期のサブ課題にて定めた目標を達成するよ
う関係府省庁と連携してプログラムを推進する。
(エ) デジタル庁
総務省
経済産業省
デジタル庁、総務省及び経済産業省において、 <成果・進捗状況>
CRYPTREC 暗号リストに掲載された暗号技術の監視、 ・計画に基づき、暗号技術検討会を開催した。また、暗号を安全
安全性及び信頼性の確保のための調査、研究、基準
に利活用するための取組などについて検討した。さらに、NICT
の作成等を行うため、暗号技術検討会を開催する。
及び IPA を通じ、暗号技術評価委員会及び暗号技術活用委員
また、社会ニーズを見据え、暗号を安全に利活用す
会を開催した。(再掲)
るための取組などについて検討する。さらに、NICT
<2024
年度年次計画>
及び IPA を通じ、暗号技術の安全性に係る監視及び
評価、暗号技術の安全な利用方法に関する調査、暗 ・引き続き、暗号技術検討会を開催するとともに、NICT 及び IPA
号の普及促進、暗号政策の中長期的視点からの取組
を通じ、暗号技術評価委員会及び暗号技術活用委員会を開催
等の検討を実施するため、暗号技術評価委員会及び
し、電子政府推奨暗号の安全性を評価・監視し、暗号技術の適
暗号技術活用委員会を開催する。(再掲)
切な実装法・運用法を調査・検討する。(再掲)
(オ) 文部科学省
文部科学省において、引き続き、「量子技術イノベ
ーション戦略」、「量子未来社会ビジョン」をふま
え、2018 年度から実施している「光・量子飛躍フ
ラッグシッププログラム(Q-LEAP)」により、①量
子情報処理(主に量子シミュレータ・量子コンピュ
ータ)、②量子計測・センシング、③次世代レーザ
ーの3領域における研究開発を着実に推進し、経
済・社会的な重要課題を解決につなげることを目
指す。特に、量子情報処理領域においては引き続
き、16 量子ビットチップ回路の誤り訂正アルゴリ
ズムの実装を進めるとともに、作製した 64 量子ビ
ットチップの集積回路パッケージ開発及び回路特
性評価を進める。(再掲)
<成果・進捗状況>
−
<2024 年度年次計画>
(カ) 総務省
・量子情報処理領域において、超伝導量子ビット回路の構造最適
化、集積化及び量子ビットの制御技術向上等の実装技術開発、
超伝導量子計算プラットフォーム開発等を実施するととも
に、実用化に向けた誤り訂正アルゴリズムの実装を進めたこ
とにより、我が国初となる国産超伝導量子コンピュータ(64 量
子ビット)をクラウド公開した。クラウドサービスの実施を通
じて、産業界への橋渡しの見通しを立てる。(再掲)
<2024 年度年次計画>
・引き続き、
「量子未来産業創出戦略」等の3つの政府戦略と「量
子産業の創出・発展に向けた推進方策」に基づき、Q-LEAP によ
り、3領域における研究開発を着実に推進し、経済・社会的な
重要課題を解決につなげることを目指す。特に、量子情報処理
領域においては引き続き、量子コンピュータ次世代機の量子ビ
ットの制御技術を向上させ、2025 年の 100 量子ビット級超伝導
量子コンピュータのクラウド公開するための研究開発を推進
する。また、2023 年3月に公開した国産量子コンピュータを活
用したユースケース創出に向けた取組を進める。(再掲)
・生成 AI をはじめとする AI 技術がサイバーセキュリティに与
える影響について、正の側面と負の側面の双方から、調査を実
施し、必要な対策について検討を進める。
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