資料1 サイバーセキュリティ2024(2023年度年次報告・2023年度年次計画)(案)について (95 ページ)
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公開元URL | https://www.nisc.go.jp/council/cs/index.html#cs41 |
出典情報 | サイバーセキュリティ戦略本部(第41回 7/10)《内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター》 |
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我が国と ASEAN 諸国が共同で運営する「日 ASEAN サイバーセキュリティ能力構築センタ
ー」
(AJCCBC)をタイに構築し、ASEAN 各国の政府機関・重要インフラ事業者等に対し、実
践的サイバー防御演習(CYDER:Cyber Defense Exercise with Recurrence)、デジタルフ
ォレンジック演習、マルウェア解析演習、デジタルフォレンジックに関するトレーナー向
けの演習、ASEAN 諸国からのニーズに基づく演習(ペネトレーションテストに関する演習)、
トラストデジタルサービスに関する演習、過去の参加者向けのフォローアップセミナー、
米国・英国との連携による研修を実施した(年9回)。
AJCCBC における Cyber SEA Game(ASEAN Youth Cybersecurity Technical Challenge)の
実施
ASEAN 各国から選抜された若手技術者・学生がサイバー攻撃対処能力を競う CTF 形式1の
大会を開催した(年1回)。
インド太平洋地域向け産業制御システムサイバーセキュリティ演習の実施
経済産業省、IPA 産業サイバーセキュリティセンター(ICSCoE)、米国(DHS/CISA、DOS)、
EU(DG CONNECT)が連携し、インド太平洋地域の重要インフラ事業者、製造業者、ナショ
ナルサート及びサイバーセキュリティ関係政府機関向けに実施する産業制御システムサ
イバーセキュリティ演習を、2023 年 10 月9日〜13 日に東京にて4年ぶりに対面開催し
た。
JICA と連携した外国捜査機関等に対する支援の実施
インド太平洋地域を含む諸外国におけるサイバー空間の脅威への対処能力の向上を図
るとともに、我が国と外国捜査機関等との協力関係を強化することを目的として、JICA と
連携し、ベトナムを対象とした国別研修及び ODA 対象国を対象とした課題別研修を実施し
た。
大洋州島しょ国を対象としたサイバーセキュリティ能力構築のトライアル演習の実施
AJCCBC で得られた知見・ノウハウを活かし、今年度は対象国5か国(パラオ、ミクロネ
シア連邦、マーシャル諸島、ナウル及びキリバス)における演習を試行的に実施した。
【評価】
日 ASEAN サイバーセキュリティ政策会議等の実施
新型コロナ感染症の影響でオンライン開催が続いていたところ、2022 年8月から物理開
催が再開され、2023 年度は、政策会議及び計3回のワーキンググループ会議を全て物理開
催した(オンライン参加も含めたハイブリッド形態で開催)。これにより参加者間のコミ
ュニケーションが密になることで、各種協力活動等の議論を活性化させ、相互の連携強化
を図ることができた。これにより、ASEAN 各国の自主的な活動を尊重、促しつつ、連携す
ることで、日 ASEAN との信頼協力関係の強化につながり、ひいては日本政府のプレセンス
発揮できたと考える。以上を踏まえて、我が国のリーダーシップの下、
「サイバーセキュリ
ティ分野における開発途上国に対する能力構築支援に係る基本方針」
(令和4年 12 月 14
日 CS 戦略本部決定)に基づいた協力活動等の施策を進めることができた。
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Capture The Flag の略で、問題の中に隠されたフラグ(=キーワード)を探し出して解答するクイズ形式。
別添1
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