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資料2-2   令和5年度業務実績評価書(案) (41 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42034.html
出典情報 独立行政法人評価に関する有識者会議 労働WG(第56回 8/1)《厚生労働省》
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早期の職場復帰

圧なしの前方固定術に一期的あるいは二期的に椎弓形成術を追加する術式と他施設における

がInternational

を促進するた

従来の手術方法の手術成績と合併症について評価検討を行うため、まずは大阪労災病院にお

Journal of Molec

め、職業性疾病

ける頸椎後縦靭帯骨化症 259 例の収集を行った。

ular Sciences (2

等の原因と診

また、脊柱靭帯骨化症の発症メカニズムの解明や予防、治療法の開発に貢献するため、脊柱

024, 25,6674.)に

断・治療に関す

靭帯骨化症の動物モデルの開発を進めている。令和5年度は、脊柱靭帯骨化症の病態とされる

掲載された。また、

る研究・開発に

内軟骨骨化を生じさせる遺伝子(RSPO2)を、腱・靭帯特異的に欠損させたモデルマウスを作

「早期慢性膵炎の

取り組む。

成した。

疾患概念の研究と
新規診断法の開発



労働者の健

康支援



労働者の健

康支援
就労年齢の延
長に伴い基礎疾
患を有する労働
者が増加する中
で、労働能力や
疾病増悪リス
ク、復職を視野
においた支援や
治療方針の選択
等労働者の健康
支援のための研
究・開発に取り
組む。

② 労働者の健康支援
」では、早期慢性膵
○ 「メタボローム」テーマ(令和5年度は普及最終年度)
炎の疾患概念の確
① 「労働者における体内代謝産物の網羅的解析(メタボローム解析)による過労死、過重労
立と診断用バイオ
働、ストレスを予見する生化学的指標の確立」については、同一の病院職員について残業時
間の多い月(過重労働時)及び少ない月(通常労働時)、急性冠症候群を発症した患者(ACS マーカーの特定に
群)、健康診断受診者(対照群)の各群について、血漿、尿、唾液を採取し、メタボローム 繋がる成果が得ら
解析を行った。メタボローム解析の結果、通常労働時と過重労働時の血漿中の代謝物濃度が れ論文投稿準備中
異なるパターンを示した。この結果を踏まえ、確保した症例のデータを解析し過労のバイオ である。
マーカー検索を行ったところ、長時間労働後の代謝産物の量的変化を発見し、急性冠症候群
②職業性疾病等
発症早期に血漿内濃度が有意に変化する代謝産物(リジン、イソクエン酸、トリプトファン)
を用いた多重ロジスティック回帰モデルが、従来の急性冠症候群診断バイオマーカーより の原因と診断・治
も感度・特異度が良い、診断マーカーとなり得ることを明らかにした。令和5年度はこれら 療領域として「脊
の研究成果をまとめた研究報告書を作成するとともに学会発表や論文投稿などを行い 柱靭帯骨化症」、労
International Journal of Molecular Sciences (2024,25,6674.)に掲載された。
働者の健康支援領
② 「早期慢性膵炎の疾患概念の研究と新規診断法の開発」については、症例(アルコール性
域として「妊娠時
慢性膵炎患者、アルコール性早期慢性膵炎患者、健常者(飲酒群・非飲酒群))を増やすた
め、令和元年度に大阪労災病院、熊本労災病院、総合病院国保旭中央病院を研究分担施設に の食・生活習慣」、
加えた。症例については、令和元年度で各群10例~20例ほど集め、各群10例ずつ中間解析を 労災保険給付に係
実施したところ、早期慢性膵炎のバイオマーカーとなる候補物質を複数発見した。評価試験
のためにも目標症例数確保が必要だが、新型コロナウイルス感染症拡大により目標症例数
の確保が困難な状況が続いた。症例報告が多い施設の好事例を共有するため研究班会議な
どを行い症例数確保に努め、中間解析結果を第69回職災学会にて、代謝物の複合的測定が早
期慢性膵炎診断のバイオマーカーになり得る可能性が示唆される旨の報告を行った。令和
4年度は引き続き症例数の確保に努め、ターゲット(候補物質)を絞り解析を実施したとこ
ろ、早期慢性膵炎診断のバイオマーカーとなる代謝産物を1種特定した。令和5年度はこれ
らの研究成果をまとめた研究報告書を作成するとともに学会発表や論文投稿に向けた準備
を行った。

る決定等の迅速・

「早期復職」テーマ(令和5年度は普及最終年度)
「消化器癌(食道癌、胃癌、大腸癌)手術患者における蛋白質の補充と運動療法が骨格筋の
増加に及ぼす影響に関する研究」として、平成30年6月の医学研究部会における事前評価にお
いて介入群と対照群を割付するに当たり適切なランダム化を行うことを条件に実施が承認さ
れた。このため、大阪大学データセンターを研究協力者に加えるとともに、より詳細にランダ
ム化について記載した「臨床研究実施計画書」及び「症例取扱い規準」を新たに策定し、大学
病院医療情報ネットワーク研究センター臨床試験登録システム(UMIN-CTR)への症例登録を可
能とした。こうした大学との連携により適切なランダム化を行った。
令和2年度は研究結果に影響を及ぼすおそれのある新型コロナウイルス感染症陽性者を症
例除外基準に加え、患者に対しPCR検査を実施するなど研究の質を担保した。令和4年度は令
和3年度に引き続き症例数の確保に努め予定登録数の50症例に達し統計解析を実施したとこ

書の事前評価を受



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適正化領域として
「アスベスト」及
び「じん肺」の4テ
ーマについて、業
績評価委員会医学
研究評価部会にお
いて研究開発計画
け承認された。労
災病院グループだ
けでなく、大阪大
学、広島大学、神戸
大学、川崎医科大
学、北海道大学等
による多施設共同
研究であり、その