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資料2 脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会報告書 (102 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19809.html
出典情報 「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表します(7/16)《厚生労働省》
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脳・心臓疾患の危険因子(リスクファクター)


脳血管疾患の危険因子

(1)危険因子の概要
脳血管疾患の発症には血管病変が前提となり、大部分は動脈硬化が原因と
なる。動脈瘤や動脈硬化は、短期間に進行するものではなく、長い年月をか
けて徐々に進行する。その進行には、遺伝のほか生活習慣や環境要因の関与
が大きいとされている。血管病変等の進行を促進・増悪させるような各種の
条件が危険因子(リスクファクター)と呼ばれている。
脳血管疾患が発症するメカニズムは十分解明されているわけではなく、動
脈硬化がかなり進んだ状態でも発作が常に起こるわけではない。寒冷ばく露
や極度の興奮、緊張などによる血圧の急激な上昇、血液凝固性の増加、脂質
異常症等が発症要因となるとされている。
複数の危険因子を有する者は、発症のリスクが高いことから、労働者の健
康状態を把握して基礎疾患等の程度や業務の過重性を十分検討し、これらと
当該労働者に発症した脳・心臓疾患との関連性について総合的に判断する必
要がある。
(2)

危険因子の各論
「脳卒中治療ガイドライン」や「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」など
に基づき、広く認知されている危険因子は、次のとおりである。


是正不可能な危険因子
(ア) 年齢89
年齢階層が上がるに従って、脳卒中や心筋梗塞など動脈硬化性疾患の
発症及び死亡のリスクは増加し、絶対リスクからみると加齢は他のどの
危険因子よりも強く動脈硬化性疾患の発症や死亡のリスクを高める。
(イ) 性
日本人における脳梗塞の年齢調整発症率(10 万人/年)は、女性は男性
の 50~70%程度である。女性の脳梗塞発症率は加齢とともに 増加し、75
歳以上では男性の 60~90%となり、心筋梗塞に比べ男女差が縮小する90。
また、くも膜下出血の危険因子として、性別は特に一定した傾向は見
られないという報告から、女性に多いという報告までさまざまであるが、
わが国では、女性に多い傾向を認める(男女比1:2)91。

89

日本動脈硬化学会. 動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2017 年版. 2017; 33

90

日本動脈硬化学会. 動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2017 年版. 2017; 134

91

日本脳卒中学会. 脳卒中治療ガイドライン 2015[追補 2019 対応]. 協和企画. 2019; 190

92