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資料2 脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会報告書 (129 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19809.html
出典情報 「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表します(7/16)《厚生労働省》
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1 睡眠時間と脳・心臓疾患の発症等に関する文献(疫学調査) (2)心臓疾患に関するもの(55文献)

時間

調査期間
(発病前)

観察期間

34

代表的な通常
6時間以下、7-8時間、9
1992-1994年から
の平日睡眠時
時間以上
2005年まで


35

5時間以下、6、7、8、9
時間以上

36

5.9時間以下、6.0–6.9時
通常の睡眠時 平均追跡期間は
間、7.0–7.9時間、8.0–

10.7年
8.9時間、9.0時間以上

37

5時間以下(5.4時間以
下)、6時間(5.5-6.4時
間)、7時間(6.5-7.4時
間)、8時間(7.5-8.4時
間)、及び9時間以上
(8.5時間以上)

38

疾病

調整因子

結果

有意性

著者名

タイトル

書誌情報

モデル1を用いて解析した睡眠時間のみとの関連につ
いては、男性では6時間以下のHRは1.1(95%CI: 0.961.3)、9時間以上は1.3(95%CI: 1.01-1.7)であり、短い睡
眠との関連は消失した。女性ではそれぞれ1.3(95%CI:
1.1-1.5)、1.5(95%CI: 1.1-2.1)であった。

【男性】
6時間以下なし
Canivet
【女性】
C, et al
6時間以下、9
時間以上あり

Insomnia increases risk for
cardiovascular events in women J Psychosom
and in men with low
Res. 2014; 76:
socioeconomic status: A
292-299
longitudinal, registerbased study

男性では、6時間以下の睡眠と睡眠障害は、心血管疾
年齢、職階級、喫煙習慣、高アルコール 患死亡率と独立した関連は見られなかった。
英国の既存の疾患のない 前向きコホート
摂取量、及び身体活動量、BMI、総コレ 女性では、6時間以下の睡眠(HR 1.81; 95%CI: 1.059,098人の男女
研究
ステロール、うつ病/不安、婚姻状況
3.10)と睡眠障害(HR3.04; 95%CI: 1.42-6.51)は独立し
て心血管疾患死亡率のリスク増加と関連していた。

【男性】
6時間以下なし Rod NH,
【女性】
et al
6時間以下あり

The joint effect of sleep
duration and disturbed sleep on
PLoS One
cause-specific mortality:
2014; 9: e91965
results fromthe Whitehall II
cohort study

18歳から90歳の11,367人
(男性4,413人、平均年齢
心血管疾患、動脈
55.1±11.9歳;女性6,954
硬化、心筋梗塞
人、平均年齢55.3±11.2
歳)

ベースライン(1988前年の平日の
1990年)から2009 死亡
平均睡眠時間
年まで追跡

1970-1973年から
25年間追跡

調査方法

モデル1:年齢
モデル2:モデル1の因子+社会経済的
スウェーデンで登録された
地位、婚姻歴、社会参加
心筋梗塞、脳血管
参加者のうち心血管疾患 前向きコホート モデル3:モデル2の因子+喫煙状況、
疾患、虚血性心疾
の既往歴のない45-64歳の 研究
少ない身体的運動量、肥満
患に基づく死亡
男性5,875人、女性7,442人
モデル4:モデル3+高血圧、糖尿病
モデル5:モデル4の因子+首の痛さ、肩
の痛さ、腰痛

1985-1988年から 原因特異的死亡
平均睡眠時間 2010年まで(平均追 (心血管疾患、が
跡期間は22年)
ん、そのほか)

7時間未満、7-8時間、8
睡眠時間
時間超

調査対象

心血管疾患の発症は、男性では6時間未満の睡眠でリ
スクが増加した(HR2.14、95%CI: 1.11-4.13)。8時間以
前向きコホート 年齢、総コレステロールレベル、BMI、喫
上の睡眠では有意な関連は見られなかった。女性で
研究
煙習慣、飲酒習慣
は、いずれの睡眠時間でも、有意な関連は見られな
かった。

ベースライン時に心血管疾
男性では、心血管疾患による死亡は、9時間以上の睡
年齢、BMI、高血圧症の既往歴、糖尿病
患、がん、腎疾患、または
眠(HR1.56、95%CI: 1.01-2.41)が有意に関連していた。
の薬物治療、アルコール摂取、喫煙状
肺結核の既往がない、日 前向きコホート
それ以外の睡眠時間では、有意な関連は見られな
況、昼間の睡眠、知覚される精神的スト
本人で、糖尿病を自己申告 研究
かった。
レス、抑うつ症状、ウォーキング、スポー
した患者(40〜79歳男性
女性の場合、心血管疾患はいずれの睡眠時間とも関
ツ、緑黄色野菜摂取
1,674人、女性1,240人)
連が見られなかった。

スコットランドの労働者男女
のうち、1回目のスクリーニ
ングを受け、情報に欠損の
心血管疾患による ない5,819人の男性と978人
コホート研究
死亡
の女性。このうち、4-7年後
の1997年に2回目のスク
リーニングを受けたのは男
性2,588人、女性442人。

39

5時間以下(≦5.9)、6時
ベースライン時に20-79歳
1983年から1990年
間(6.0-6.9)、7時間
通常の睡眠時
心血管疾患による であった日本人12,489人
に実施(追跡は7年
(7.0-7.9)、8時間(8.0- 間
死亡
(男性4,770人、女性7,719
間)
8.9)、9時間以上(≧9.0)
人)

40

西エルサレム地区に居住
する50歳以上の1,842人
6時間未満、6-8時間、8 通常の睡眠時 1985年-1987年か 心血管疾患による
(女性1,001人)(年齢の中
時間超

ら9-11年間追跡
死亡
央値は男性が64歳、女性
が63歳)

年齢、配偶者の有無、社会階級、病気
の危険因子、自己認識ストレスレベル

1回目のスクリーニング時の睡眠時間を用いた場合、
男性では、8時間超睡眠の群の死亡リスクは、対照群
と比べて減少した(HR0.63、95%CI: 0.30-1.34)。女性で
は、7時間未満睡眠の群で死亡リスク増加と関連して
いた(HR2.30、95%CI: 0.94-5.60)。
1回目と2回目の睡眠の情報を縦断的に検討した場
合、両方で7時間未満睡眠を報告した男女は、対照群
と比べ、総死亡率の増加が見られた(RR1.15、95%CI:
0.93-1.42;RR1.73、95%CI: 0.99-3.03)。

【男性】
Sleep duration and incidence of
J Epidemiol.
6時間未満あり Amagai Y, cardiovascular events in a
2010; 20: 106【女性】
et al
Japanese population: the Jichi
110
なし
Medical School cohort study

【男性】
Relationship between sleep
9時間以上あり
Kubota Y, duration and cause-specific
それ以外なし
et al
mortality in diabetic men and
【女性】
women based on self-reports
なし

Sleep Biol
Rhythms. 2015;
13: 85-93

Sleep duration and mortality:
【男女】
the effect of short or long
長期にわたって
Heslop P, sleep duration on
睡眠が短いと、
et al
cardiovascular and
総死亡率は高
allcausemortality in working
まる
men and women

Sleep Med.
2002; 3: 305314

コホート研究

男性では対照群と比較して、睡眠時間が9時間以上の
群で総死亡率及び心血管疾患死亡率のリスクの有意
な増加が認められた。睡眠時間が5時間以下の総死亡
率及び心血管疾患死亡率のハザード比は、1.44
(95%CI: 0.65–3.19)、1.57(95%CI: 0.35-7.15)、6時間で
は0.86(95%CI: 0.50-1.48)、0.60(95%CI: 0.17-2.15)で
あった。
Potential biochemical pathways Sleep Med.
年齢、BMI、収縮期血圧、拡張期血圧、 女性では、対照群と比較して、9時間以上睡眠で総死 【男女】
Li Y, et al for the relationship between
2013; 14: 98喫煙状態、飲酒習慣、身体活動
亡率のリスクの有意な増加が認められた。9時間以上 短時間睡眠なし
sleep duration and mortality
104
の心血管疾患死亡率のハザード比は、1.72
(95%CI:0.76-3.89)であった。睡眠時間が5時間以下の
総死亡率及び心血管疾患死亡率のハザード比は、そ
れぞれ1.01(95%CI: 0.42-2.39)、0.80(95%CI: 0.183.47)、6時間では1.31(95%CI: 0.78-2.21)、0.91(95%CI:
0.38-2.23)であり、短時間睡眠との有意な関連は見ら
れなかった。

コホート研究

男性:年齢、自己申告による健康状態、
日常の運動量、心血管疾患、アルコー
ル摂取、収縮期血圧、ホモシステイン
値、グルコース値、昼寝時間
女性:年齢、糖尿病、うっ血性心不全、
BMI、収縮期血圧、アルブミン値、昼寝
時間

119

追跡中に認められた死亡例403(女性205例)のうち、
170例(女性93例)が心血管疾患によるものであった。
男性では、総睡眠時間が8時間超の群で心血管疾患
による死亡率と強い関連が見られたが(HR2.86、
95%CI: 1.15-7.13)、6-8時間睡眠の群では有意な関連
は見られなかった(HR1.57(95%CI: 0.65-3.78)。女性で
は有意な関連は見られなかった。

【男性】
8時間超あり
【女性】
なし

Burazeri
G, et al

Over 8 hours of sleepemarker
of increased mortality in
mediterranean population:
follow-up population study

Croat Med J.
2003; 44: 193198