９ 騒音と脳・心臓疾患の発症等に関する文献（疫学調査）（14文献）

負荷要因

調査期間
（発症前）

観察期間

疾病

調査対象

調査方法

年齢、性別、BMI、在職
期間、家族歴、聴覚保
前向きコホート
護具の使用、作業場の
研究
温度、ブルー/ホワイト
カラー

13

2-4年にわたる
職場の騒音、仕 対象者の
フォローアップ 血圧変化
事複雑度
在職期間
期間

21の工業工場勤務807人（男性451
人、女性356人）を対象

14

騒音へのばく露 -

心臓機能に影響を及ぼすストレスホ
ルモン濃度を指標として、騒音との関 文献レビュー
係を調べた研究

-

心臓機能への影響

調整因子

結果

高度騒音下での血圧増加率は、簡単な仕事（2%）に比べて、
複雑な仕事（6%）では2倍以上高かった。
低度騒音下での血圧増加率は、複雑な仕事ではほぼ0だっ
たが、簡単な仕事では4%近かった。
高血圧罹患率も、上記と同様の傾向が見られた。
複雑な仕事の場合、フォローアップ期間中で仕事満足度は
増加したが、その増加率は高度騒音下では、低度騒音下に
比べて低かった。

有意性

複雑な仕事をし
ている人が高度
騒音にばく露した
Melamed S, et
場合及び簡単な
al
仕事をしている人
が程度騒音にばく
露した場合あり

アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールといったストレス
ホルモンと騒音ばく露の関係を調べた実験及び疫学研究は 多いが、その結果は必ずしも一貫していない。

-

156

著者名

Babisch W

タイトル

書誌情報

The interactive effect of
chronic exposure to noise and
J Occup Health
job complexity on changes in
Psychol. 2001;
blood pressure and job
6: 182–195
satisfaction: a longitudinal study
of industrial employees

Stress hormones in the
research on cardiovascular
effects of noise

Noise Health.
2003; 5: 1–11