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資料2 脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会報告書 (137 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19809.html
出典情報 「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表します(7/16)《厚生労働省》
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2 労働時間と脳・心臓疾患の発症等に関する文献(疫学調査) (2)心臓疾患に関するもの(27文献)
調査期間
(発病前)

時間

観察期間

疾病

調査対象

調査方法

25

1999年から2013年
1999年から2013年までにデ
聞き取り前4週
1週間あたりの労働時間
までの労働力調査
ンマークに居住していた、調
以内の特定の
虚血性心疾患の発
が32-40時間(対照群)、
を用い、2014年ま
査開始時に21-59歳の労働 追跡調査
週の労働時

41-48時間、48時間以上
で追跡(平均追跡
者(週32時間以上労働)
間。
期間7.7年)
145,861人。

26

2018年7月にWHO
ICTRP、Scopus、
Web of Science、
虚血性心疾患(有
CISDOC、
病、発病、死亡)
PsycINFOを、2019
年8月にMEDLINEを
検索

1週間あたりの労働時間
が35-40時間(対照群)、
41-48時間、49-54時
間、55時間以上

(参考) 週55時間以上の労働を

27

長時間労働と定義

-

発病について、22文献の合
計339,680人
メタアナリシス
死亡について、13文献の合
計288,278人

2016年の世界人口
における、長時間
労働者の数、長時
間労働による脳卒 脳卒中、虚血性心
世界全体について推計
中及び虚血性心疾 疾患
患による死亡者
数、障害調整生命
年等を推計

-

調整因子

結果

主効果だけが含まれたモデルで、虚血性心疾患の相
対リスク(RR)は、32–40時間/週の群と比較して、41–
48時間/週の群では0.95(95%CI: 0.85-1.06)、>48時間
性別、年齢、夜勤の有無、調査 /週の群では1.07(95%CI: 0.94-1.21)であり、有意な関
実施年、調査開始から追跡終了 係はみられなかった。
までの期間、保健業での勤務の 低い社会経済的地位の層に限ると、虚血性心疾患の
有無及び社会経済的地位で調 相対リスク(RR)は、32–40時間/週の群と比較して、>

48時間/週の群ではRR1.27(95%CI: 1.05-1.53)で有意
であった。なお、性別、他の社会経済的地位、夜勤の
有無、聞取り調査年で区分したいずれの層でも有意な
関係はみられなかった。

有意性

(低い社会経済
Hannerz
的地位の層の
H, et al
み長時間労働
あり(週48時間
以上))

-

-

世界の長時間労働者(週55時間以上労働)の数につい
て、4億8800万人(95%不確実性区間:4億7200万~5億
3000万)世界人口の8.9%(8.6-9.1)に当たると推計。
Descathaら2020、Liら2020の結果を最適推計値とし、長
時間労働(週55時間以上労働)による脳卒中及び虚血 性心疾患による死亡者数について、745,149人
(705,786-784,601)と推計。同障害調整生命年(早死、
障害、疾病によって失われた年数)は、2330万年(2220
万-2440万)と推計した。

127

タイトル

書誌情報

なし

虚血性心疾患の有病率については適切な文献がな
かった。
虚血性心疾患の発病について、41-48時間/週、4954時間/週の群では有意な関係がなかった。55時間
以上/週の群では有意にリスクが高かった(RR1.13、
95%CI: 1.02-1.26)。
虚血性心疾患による死亡について、41-48時間/週、
49-54時間/週の群では有意な関係がなかった。55時
間以上/週の群では有意にリスクが高かった(RR
1.17、95%CI: 1.05-1.31)。

…再掲の文献。

著者名

Long weekly working hours and
ischaemic heart disease: a
BMJ Open. 2018;
follow-up study among 145 861 8: e019807
randomly selected workers in
文献29
Denmark

The effect of exposure to long
working hours on ischaemic
長時間労働(55
heart disease: A systematic
時間以上/週)
Li J, et al review and meta-analysis from
あり(発病率、
the WHO/ILO Joint Estimates
死亡率)
of the Work-related Burden of
Disease and Injury

Pega F,
et al

Global, regional, and national
burdens of ischemic heart
disease and stroke attributable
to exposure to long working
hours for 194 countries, 2000–
2016: A systematic analysis
from the WHO/ILO Joint
Estimates of the Work-related
Burden of Disease and Injury

Environ Int. 2020;
142: 105739
文献33

Environ Int. 2021;
154: 106595