資料2 脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会報告書 (67 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19809.html |
出典情報 | 「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表します(7/16)《厚生労働省》 |
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考える。
その上で、その検討の視点としては、「心理的負荷を伴う業務については、
別表に掲げられている日常的に心理的負荷を伴う業務又は心理的負荷を伴
う具体的出来事等について、負荷の程度を評価する視点により検討し、評
価すること」を示すことが妥当である。
あわせて、本検討会は、心理的負荷を伴う業務の別表として、現行認定
基準及び評価表を参考に、脳・心臓疾患の発症に関与する可能性のある日
常的に心理的負荷を伴う業務及び心理的負荷を伴う具体的出来事について、
次のとおり整理した(表4-6、4-7)。なお、個別の事案に即した事情
や、今後の心理的負荷に関する医学的知見の進展等により、別表に掲げら
れていない具体的出来事等に関して強い心理的負荷が認められる場合には、
前記の具体的出来事「等」として評価することを想定している。
表4-6 日常的に心理的負荷を伴う業務
具体的業務
1
負荷の程度を評価する視点
常に自分あるいは他人の生命、財産が脅
かされる危険性を有する業務
2 危険回避責任がある業務
3
人命や人の一生を左右しかねない重大な
判断や処置が求められる業務
危険性の度合、業務量(労働時間、労働密度)、就労期間、経
験、適応能力、会社の支援、予想される被害の程度等
4 極めて危険な物質を取り扱う業務
5
決められた時間(納期等)どおりに遂行
しなければならないような困難な業務
阻害要因の大きさ、達成の困難性、ペ
ナルティの有無、納期等の変更の可能
性等
6
周囲の理解や支援のない状況下での困難
な業務
業務の困難度、社内での立場等
業務量(労働時間、労働
密度)、就労期間、経
験、適応能力、会社の支
援等
表4-7 心理的負荷を伴う具体的出来事
出来事の
類型
1
2
3
①事故や災
害の体験
②仕事の失
敗、過重な
責任の発生
具体的出来事
負荷の程度を評価する視点
(重度の)病気やケガを
した
・病気やケガの程度
・後遺障害の程度、社会復帰の困難性等
悲惨な事故や災害の体
験、目撃をした
・本人が体験した場合、予感させる被害の程度
・他人の事故を目撃した場合、被害の程度や被害者との関係等
業務に関連し、重大な人
身事故、重大事故を起こ
した
・事故の大きさ、内容及び加害の程度
・ペナルティ・責任追及の有無及び程度、事後対応の困難性等
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