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資料2 脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会報告書 (161 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19809.html
出典情報 「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表します(7/16)《厚生労働省》
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7 身体的負荷を伴う業務と脳・心臓疾患の発症等に関する文献(疫学調査)(18文献)
調査期間
(発症前)

負荷要因

観察期間

疾病

調査対象

調査方法

9

肉体的な悪条件(降
雪、強風、長距離の
歩行と長時間の連
直前
続作業)と心理的ス
トレス(除雪作業に
対する責任)

2000~2004年

心筋梗塞(死亡)

10

船内での運動不足
(当直の見張りと移
住空間の往復くらい
で運動量が少ない
等)が肥満につな
がっている。

-

国土交通省に報告された「船員災害
疾病発生状況報告集計書」より1986
船員災害疾病(循環器系) ~2000年までに発生した3日以上の休 記述疫学研究
業又は死亡を伴う船員の疾病に関す
る約5万件のデータ

11

等尺性運動
等張性運動
1-4時間前
高温作業環境(25℃
以上)

3時間の訓練
前後の比較

有意性

著者名

タイトル

書誌情報

-

12例のうち11例については、業務中の活動内容が労災の基準に
合致せず、心筋梗塞は内因性のものと判断された。1例について
は、悪天候(降雪、強風)のもとで肉体的に過酷な業務(長距離
の歩行、休憩なしの長時間作業が行なわれ、心理的ストレス(町
の除雪作業に対する責任)も重なったことから、業務が心筋梗塞
発症の原因になったと判断された。

Myocardial infarction as an
occupational injury as
Blochrepresented in the materials
Bogusł
collected at the Department of
awska E,
Forensic Medicine in Bydgoszcz
et al
in the years between 2000 and
2004

Arch Med
Sadowej
Kryminol. 2006;
56: 165-168

-

循環器系の発症割合は、業種ごとでは外航で11.8%、内航で
12.6%、漁業で10.8%、その他で12.5%であった。職員全体を見
ると、循環器系は13.4%であり、船長においては15.5%と他の職 種に比べ割合がやや高かった。また甲板部では11.3%とやや割
合が低かった。

久宗周二 船員の疾病内容についての研



海上医学研究.
2004; 41: 52-62

-

喫煙、肥満、高血圧、炭水化物代謝疾患(糖尿病等)等事象リス
クを高める要因を有する死亡者が多かった。上記要因に加えて、
事象1-4時間前
事象1-4時間前に、等尺性又は等張性の運動(作業)に従事する
に、等尺性又は Wójcikことが心突然事象と有意に関連していた。
等張性の運動
Stasiak
(作業)に従事す M, et al
※等尺性運動:重い積み荷の積み下ろし・移動、拘束された大意
ることあり
での作業、手を肩より上に上げての作業等、等調整運動:歩行、
走行、四肢を動かす作業等

-

あり
増加:大動脈拡張
期の血圧、心拍
実火災体験型施設での3時間の訓練の前後で以下の各指標で
数、脈波増大係
有意な変化(増加と減少)が見られた。
数、脈波伝播速 Fahs CA, Acute effects of firefighting on Vasc Med. 2011;
増加:大動脈拡張期の血圧、心拍数、脈波増大係数、脈波伝播
度、前腕反応性 et al
arterial stiffness and blood flow 16: 113-118
速度、前腕反応性充血、前腕血流
充血、前腕血流
減少:大動脈血圧、脈圧波反射タイミング
減少:大動脈血
圧、脈圧波反射タ
イミング

Sudden cardiac event on a sea- Int Marit Health.
going ship and recognition of a 2011; 62: 110work-related accident
115

急性心臓事象

-

動脈壁硬化への影響
(大動脈血圧、心拍数、脈
波増大係数、脈波伝播速 米国の消防士69人(平均28±1歳)を
観察研究
度、前腕反応性充血、前 対象
腕血流、脈圧波反射タイミ
ング等を測定して比較)

-

心疾患

米国消防士の心疾患に関するシステ
システマティックレビュー マティックレビュー

消防活動は身体的に激しいものであるにも関わらず、消防士の
中には体力不足、肥満、その他の心疾患危険因子保持者が多
い。消防士に起こる心疾患は、消火等の緊急活動時に頻繁に起 こる。また既存の危険因子保持者に特に発症することも知られ
る。

Soteriade
Cardiol Rev
Cardiovascular disease in US
s ES, et
2011; 19: 202–
firefighters: a systematic review
al
215

心筋梗塞(MI)

イタリア北部で心筋梗塞(MI)を発症し
横断研究
た男性1,077人(35-64歳)を対象

-

職業クラスとMI、MIによる死亡の発生率との関係を調べたとこ
ろ、NMWに比べ、SMW、SE、MW、UWになるほどORが上昇し、低
い社会職業クラスになるほど発生率が高くなる傾向が見られた。
(具体的な数値の記載なし)。職業クラスによるMI治療の違い(発
症前、発症時、入院時における処置の違い)は認められなかっ
た。

Cesana
G, et al

労働の身体的負荷、体力、労
働時間

代謝当量(MET)に基づく労働の身体的負荷、対象者の年齢等を
考慮して最大可能労働時間(MAWH)を決定し、実労働時間÷
MAWHを過労指数として定義。身体的負荷が中程度又は高い業
務について、過労指数に基づき過労指数0.81-1.00のオッズ比
(OR)を1.0として、喫煙、アルコール消費量、教育、睡眠時間、労
過労が進むにつ
働スケジュール等で調整したモデルを算定すると、過労が進むに
れてあり
つれて脳心血管疾患リスクが増加した。調整済みORは以下のと
おり。
過労指数=1.01-1.20:OR2.6、95%CI: 1.0-6.9
過労指数=1.21-1.50:OR3.1、95%CI: 1.1-8.7
過労指数>1.50:OR4.3、95%CI: 1.7-10.9

韓国の成人労働者における過
労と脳・心血管疾患
Jang TW,
J Occup Health.
(Overwork and
et al
2015; 57: 51-57
cerebrocardiovascular disease in
Korean adult workers)

消火活動

13

消火等の緊急活動 -

14

低い社会職業クラス
に分類される労働 発症時の職業ク
(非熟練肉体労働 ラス
等)

過労(過労指数=実
労働時間÷MAWH)

1998~2009年に報告されたポーランド
の航海船における急性心臓事象30例
記述疫学研究
(30例のうち22例は心筋梗塞で、その
他は急性虚血性心疾患、心筋炎等)

結果

-

12

15

ポーランドで2000~2004年にかけて労 横断研究(労災認定に
災として民事裁判となった12例
関する事例紹介)

調整因子

-

脳・心臓疾患(脳梗塞、脳 韓国の労働者(脳・心臓疾患の既往者
出血、くも膜下出血、急性 711人、既往のない対照群836人)を対 症例対照研究
心筋梗塞)


151

Socio-occupational differences
Int J Epidemiol.
in acute myocardial infarction
2001; 30: S53case-fatality and coronary care
S58
in a northern Italian population.