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資料2 脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会報告書 (158 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19809.html
出典情報 「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表します(7/16)《厚生労働省》
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6 心理的負荷を伴う業務と脳・心臓疾患の発症等に関する文献 (2)症例報告(6文献)

負荷要因

調査期間
(発症前)

時間、従事作業等

調査方法

症状

著者名

タイトル

書誌情報

発症約1か月前に転職し、前職では稀であった22時前後までの
夜間勤務や時間外勤務が頻繁であった。
症例報告
作業自体もこれまでの職歴にはなかった大型印刷機械の取り
扱いであり、強いストレスを感じていた。

51歳男性
2012年11月、仕事中突然に傾眠状態、失語症、重度の右片麻痺とな
り救急搬送された。
入院時所見で、頭部MRIでは拡張強調画像で左中大脳動脈領域に
広範な高信号を認め、頸動脈解離を発症。
Aoyama Y, et
入院後、アルガトロバンとエダラボンの投与による加療。10日目の頸 al
部MRI及び15日目の血管造営では内頸動脈解離部の出血性変化が
改善。左M1部の閉塞は良好に再開通していた。
入院36日目に転院。4か月後には解離部は完全に再構築され、神経
症状もほぼ消失した。

Case of spontaneous cervical
internal carotid artery dissection J UOEH. 2014;
with embolic stroke after a job- 36: 289-294
change

過労
睡眠時間の短縮(職場ストレスによ 3か月
る睡眠不安)

私立研究所に所属(ホワイトカラー)。
育児のため9-15時の時短勤務(脳出血発症直前の労働負荷は 症例報告
高くなかった。)。

40歳男性
脳出血を発症。
脳出血発症前の6か月間の労働データから、多重負担、発症前3か
Sasaki T, et
月続いた過労、生理心理的に休息にならない休日という特徴が認めら
al
れた。
発症直前の労働負荷強度よりも、勤務日と休日の過労の進展度が
過労障害につながったと考えられる。

時短勤務中に脳出血を発症した
ホワイトカラー労働者の症例研
究 週内性過労状態に着目して
(A case study of a white-collar 労働科学. 2009;
employee who developed a
85: 11-27
cerebral hemorrhage with a
focus on week-to-week overfatigue conditions)

3

長時間労働
職場ストレス
育児時間
3か月
※男性が過労障害を発症した要因
を判断するために、毎週の疲労状況
から分析。

私立研究所に研究者として所属。
2004年より育児のため、勤務時間を9-15時(6時間)に短縮し
た。
グループ長として13人のスタッフを管理。
発症4-6か月前は月当たり43.8-87.6時間の残業があった。しか
し発症3か月前に人事異動により月当たり135.0-141.1時間の残 症例報告
業(休日出勤含む)を行うようになった。
夜11時過ぎまで残業する妻に代わり子供の保育園の送迎、夕
飯、風呂の世話等を担当していた。
パソコンとネット環境があれば働けるという仕事の性質上、休み
の日も精神的には休息できなかったと考えられる。

40歳男性
2004年の健康診断で収縮期血圧204 mmHg、拡張期血圧130 mmHg
から高血圧と左心室の肥大と診断された。
2005年の健康診断では収縮期血圧182 mmHg、拡張期血圧120
mmHgに基づく左心室の肥大と診断されたが、治療は行わなかった。
2006年7月、左被殻出血を発症し、過労障害と診断された。
Sasaki T &
発症3か月前からの疲労、生理的・心理的に休息にならない休日を Kubo T
過ごしていた特徴があった。
とりわけ休日の覚醒時には感情の起伏、睡眠時間の不安定により
心身を休息させることができなかった。
発症直前の労働負荷強度よりも、勤務日と休日の過労の進展度が
過労障害につながったと考えられた。

時短勤務中に発症したKarohshogai事例における時間外労働
時間
労働科学. 2008;
(Hours of actual overtime
84: 99-104
worked in a Karoh-shogai case
developing despite reduced work
hours)

4

精神的負担
夜間勤務・深夜勤務

作業直後、1か
月又はそれ以


市立総合病院ICU及び救急病棟に看護師として勤務。
夜間勤務は平均10.2回/月、深夜勤務は同4.6回実施。
症例報告
1990年7月からは救急病棟における看護師数の減少や夏季休
暇により看護師1人当たりの患者数が大幅に増加していた。

女性
日山亨ら
1990年7月、患者を車いすから移す作業直後にくも膜下出血を発症。

医療従事者の過労死・過労自殺
CAMPUS
が関係した訴訟事例の検討 医
HEALTH. 2008;
療従事者の過労死・過労自殺を
45: 111-116
予防するために

5

【職業要因】
不定期な運航形態
7か月以上の継続乗船
精神的負荷(発電機のトラブル)
深夜の停泊地移動及び待機
【個人要因】
脳動脈瘤の存在
排便

前日~当日、
7か月

内航貨物船の機関長として運航機関の運用に従事(8時-12時、
20時-24時)。資材補給、機関整備の他、主機関、補器、発電機
等機関全般の運転状況等の把握、各作業の実施計画策定及び
指揮を行っていた。
1989年6月10日0時20分、停泊地移動、接岸作業に続いて船員
総出で荷役準備作業に当たった。
症例報告
同日17時0分に一旦作業を終了し、23時45分に再度停泊地移
動を開始した。
6月11日0時45分、再び停泊地移動を終え、荷役作業を開始。待
機命令が出たが船員全員仮眠することとなった。
同日6時40分、荷役作業を終え、港を出港。

51歳男性
1989年6月11日7時23分、船内の便所に倒れているところを発見され
る。病院へ搬送したが、くも膜下出血によって死亡と診断された。
坂村修・上畑 くも膜下出血をきたした船員につ 社会医学研究.
航海スケジュールの不規則性による生体リズムの崩壊、7か月連続 鉄之丞
いての業務関連性の考察
2001; 19: 33-43
乗船勤務による疲労の蓄積、発電機トラブルによる精神的負荷が脳
動脈瘤悪化に作用したと考えられた。

1

2

夜間勤務
不規則勤務
職場ストレス

1か月

148