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資料2 脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会報告書 (121 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19809.html
出典情報 「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表します(7/16)《厚生労働省》
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1 睡眠時間と脳・心臓疾患の発症等に関する文献(疫学調査)

時間

調査期間
(発病前)

観察期間

疾病

(1)脳血管疾患に関するもの(21文献)

調査対象

調査方法

8

the National Health
心血管疾患(冠動
Interview Survey (NHIS)の
短時間睡眠(7時間未
脈性心疾患、高血
対象者のうち、18歳以上
満)、標準睡眠時間(7- 平均睡眠時間 2004年から2013年 圧、糖尿病、腎機
横断研究
の、地域居住の206,049人
8時間)
能障害、脳血管疾
(平均46.75 ±0.12歳、男性
患を含む)
45.3%)

9

ベースライン
時(24時間血
自己申告睡眠時間(7.5
圧測定時)の
時間以上又は未満)
自己申告(1日
の日誌)

10

脳梗塞、脳内出
6時間以下、7時間、8時 前年の平均睡 1992年から2008年 血、くも膜下出血及
間、9時間以上/日
眠時間
まで
び不定型の脳血管
疾患

11

12

6時間未満(短時間睡
ベースライン
眠)、6-8時間、8時間超
の睡眠時間
(長時間睡眠)

調整因子

年齢、人種、性別、婚姻状況、世帯収
入、教育歴

結果

有意性

著者名

タイトル

Mediating effects of body mass
短睡眠(7時間未満)と心血管疾患及び心血管疾患の
index, physical activity, and
リスク因子には有意な関連が見られた(β=0.08、
Seixas
emotional distress on the
7時間未満あり
P<0.001)。また、BMI、精神的苦痛、身体活動による媒
AA, et al relationship between short
介効果も有意であった(すべてP<0.001)。
sleep and cardiovascular
disease

多変量解析では、短い睡眠時間(7.5時間未満)はCVD
日本の医療機関9施設に
モデル1:年齢、性別
発症と関連した(HR=1.68、95%CI:1.06-2.66、P=0.03)。
①1990~1998年
おいて高血圧の治療又は
モデル2:モデル1の因子+BMI、現在 短い睡眠時間と上昇パターンの間に相乗的相互作用
Short sleep duration as an
(平均41±14か
心血管疾患(CVD: 評価を受けた無症候性患
の喫煙、糖尿病状態、総コレステロー
が観察された(P=0.089)。被験者を睡眠時間と上昇/ 短い睡眠時間
independent predictor of
前向きコホート
Eguchi K,
月)、②1996~
脳卒中、心筋梗
者1255人(平均年齢70.4±
ル、血清クレアチニン、対数変換トリグリ 非上昇パターンに基づいて分類すると、共変量とは無 (7.5時間未満)
cardiovascular events in
研究
et al
2002年(平均66± 塞、心臓突然死) 9.9歳(範囲33~97歳)、男
セリド、24時間SBP(収縮期血圧)
関係に、より短い睡眠+上昇グループは、優勢な正常 あり
Japanese patients with
27か月)
性476例・女性779例、うち
モデル3:血圧上昇パターン(夜間血圧 睡眠+非上昇グループより実質的かつ有意に高いCVD
hypertension
94%は高血圧)
低下0%未満)
の発生率を有した(HR4.43、95%CI:2.09-9.39、
P<0.001)。

1992年に高山コホートスタ
ディに登録された者のうち、
コホート研究
35歳以上の男性12,875人、
女性15,021人

年齢、教育レベル、婚姻状況、BMI、ア
ルコール摂取量、喫煙状況、高血圧及
び糖尿病の既往

モデル1:年齢と性別
モデル2:モデル1の因子+婚姻歴、家
族一人あたりの月収、教育レベル、喫煙
状況、飲酒状況、身体活動、及び脳血
2006年から2007年
管疾患の家族歴
脳血管疾患の既往のない
までにデータを収
前向きコホート モデル3:モデル2の因子+BMI、収縮期
脳梗塞及び脳出血 18-98歳(平均51.2歳)の
集し、平均7.9年間
研究
血圧、拡張期血圧、空腹時血糖、総コレ
95,023人の中国人成人
追跡
ステロール、降圧薬の使用、脂質低下
薬の使用、血糖値降下薬の使用、心筋
梗塞の罹患歴、いびきの状態
モデル4:モデル3の因子+高感度C反
応性タンパク質及び心房細動

6時間未満、6-8時間、8 通常の睡眠時
不明
時間超


脳梗塞の発症

中国の漢民族749人から、
抽出された脳梗塞患者245
人(31-88歳、平均年齢:
63.7±10.4)、脳出血患者
222人(30-90歳、平均年
症例対照研究
齢:63.5±11.0)、脳梗塞あ
るいは一過性脳虚血発作
の罹患歴を有さない対照
282人(30-82歳、平均年齢
59.4±9.2)

6時間及び8時間睡眠では、全脳血管疾患、脳梗塞い
ずれも有意な関連は見られなかったが、9時間以上の
睡眠時間で全脳血管疾患による死亡及び脳梗塞によ
る死亡リスクが有意に増加した(HR1.51、95%CI: 1.161.97;HR1.65、95%CI: 1.16-2.35)。脳出血は、9時間睡
眠では有意な関連は見られなかった(HR0.96、95%CI:
0.60-1.54)が、6時間未満の短時間睡眠では、リスクが
低下した(HR0.64、95%CI: 0.42-0.98)。

Medicine
(Baltimore).
2018; 97:
e11939

Arch Intern
Med. 2008; 168:
2225-2231

9時間以上あり
(全脳血管疾患
による死亡)
Kawachi
6時間未満(脳 T, et al
出血)リスク低


Sleep duration and the risk of J Epidemiol.
mortality from stroke in Japan: 2016; 26: 123The Takayama cohort study
130

モデル4による解析の結果、8時間超の睡眠は全脳血
管疾患の発症リスクの増加と関連していた(HR1.29、 8時間超あり
Song Q,
95%CI: 1.01-1.64)。6時間未満のHRは0.92(95%CI:
6時間未満なし et al
0.81-1.05)であった。

Long sleep duration and risk of
ischemicstroke and
Sci Rep. 2016;
hemorrhagic stroke: The
6: 33664
Kailuan prospective study

Interaction between
睡眠時間6-8時間を対照群とした場合、睡眠時間8時
methylenetetrahydrofolate
年齢、性別、喫煙状況、アルコール摂
間超では、脳梗塞と有意な関連が認められたが(OR 8時間超あり(脳
Zhang Y, reductase C677T gene
取、高血圧、糖尿病、心血管疾患、高コ 3.90、95%CI: 2.43-6.26)、脳出血との関連は見られな 梗塞)
et al
polymorphism and sleep
レステロール血症
かった。睡眠時間6時間未満では、脳梗塞及び脳出血 6時間未満なし
duration on risk of stroke
ともに関連が認められなかった。
pathogenesis

111

書誌情報

Beijing Da Xue
Xue Bao Yi Xue
Ban. 2008; 40 :
262-269