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令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書 (101 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/post-118/04/houkoku.pdf
出典情報 令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(3/31)《総務省消防庁》
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図表2―27
区分

主に傷病者の収容に係る左右移動機能の活用場面の比較
救急隊における活用場面(一例)

 開放骨折等で左大腿部を外旋、左膝を屈曲している傷病者を収容する場合に
移動させ、ストレッチャー幅からはみ出た部分の収納スペースを確保する。

左右移動なしの場合の対応可否の考察
 仕様書上において、あおりの展開を想定した架台の設置(車両右側に密着する
ような設置としない)を考慮することにより、一定対応可能では。(A)
 他方、屈折の状況によるが、収容するにあたって、症状の悪化に至らない程度
で、伸展させる等の対応が必要になるのでは。収納不可・傷病者に過度な負担
を与える場合は、別途左右移動可能な架台をもつ救急隊の早期増隊要請等の
対応となるのでは。(C)

 メインストレッチャーの積載許容範囲であるが、
ストレッチャー幅からはみ出る体格の傷病者を収容する場合(下図③)に
移動させ、ストレッチャー幅からはみ出た部分の収納スペースを確保する。
2. 主に傷病者の収容
に 係 るも の

※活用場面における
架台の「移動」とは、
車両右側に寄せた状態
から、車両左方向へ、
必要な分移動する
ことを表現。

 ストレッチャーの許容積載荷重の範囲で想定される体格の場合、
仕様書上において、あおりの展開を想定した架台の設置(車両右側に密着する
ような設置としない)を考慮することにより、一定対応可能では。(A)
 収納不可の場合は、左右移動可能な架台をもつ救急隊の早期増隊要請等の
対応となるのでは。(C)

 転院搬送時に輸液ポンプ等多くの資器材が使用されている場合に移動させ、
傷病者の左右に資器材が入るスペースを確保し、車内収容する。

 傷病者の左右に十分なスペースを確保できるとは限らないが、
仕様書上において、架台の設置場所(車両右側に密着するような設置としない)
を考慮することや、医師等の確認のもとで、配置等を工夫して車内収容すること
で対応可能では。(A・B)

 メインストレッチャーを車外に出せない場所(悪路・段差)へ
救急車を停車する(布担架等で車内に収容する必要がある)場合(下図④)
に移動させ、傷病者の左右に隊員が入るスペースを確保し、車内収容する。

 隊員が傷病者の左右に入ることが不可につき、布担架等のままでの車内収容
は難しい。車両の部署位置を考慮し、メインストレッチャーを車外に出すことが
できれば、実施可能では。(B)

図③: 通常の車両右側に寄った状態で、

図④: ストレッチャー移動させて

ストレッチャー幅からはみ出る体格の傷病者

傷病者の左右から布担架を保持し、

を収容しようとした様子

布担架で車内収容する様子

④ 主に資器材の活用・管理に係る左右移動機能の活用場面(図表2-28)
ア 救急隊における活用場面
車両や資器材の活用・管理時における、現行ストレッチャー架台の左右移
動機能の活用場面としては、以下のように、ストレッチャーを移動させて取
り出している資器材や、ストレッチャーを移動させて設置している資器材等
があり、必要なスペースを確保するためといった意見があった。
・ 車両右側のストレッチャー架台付近に収納している資器材(バックボー
ド・スクープストレッチャーなど)を、出動途上で準備する場合に移動
させ、取り出しスペースを確保して、準備する。
・ 感染症対策資器材や保育器等、ストレッチャー上に資器材を設置する場
合に移動させ、設置し易いスペース又は車内収容するために必要なスペ
ースを確保する。



イ 左右移動機能なしの場合の対応可否の考察
次に、想定される上記活動について、左右移動機能がない救急自動車で実
施する場合の対応可否について尋ねたところ、以下のように、いずれも、一
定の工夫があれば対応可能であるとの意見であった。

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