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令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書 (136 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/post-118/04/houkoku.pdf
出典情報 令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(3/31)《総務省消防庁》
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② 離島における充実した救急医療体制の構築
(長崎県新上五島町消防本部)
ア 取組概要
新上五島町は長崎県五島列島の北部にある小さな離島地域である。本土と
の交通手段は船舶しかなく、救急医療体制については地理的ハンディキャッ
プを抱えているが、離島地域においても十分な救急体制を構築することを目
標に、地域メディカルコントロール協議会設立に先駆け、平成 13 年5月に
「上五島救急医療協議会」を自主的に設立した。
協議会では、消防本部と医療機関が主体となり地域の救急医療体制を検討
するとともに、協議会内に「上五島地域救急救命士等研修部会」を立ち上げ、
救急救命士を含む救急隊員の教育体制の充実にも取り組んでいる。
上五島地域メディカルコントロール協議会設立後も、上五島救急医療協議
会、上五島地域救急救命士等研修部会は継続して救急医療体制の充実に向け
た取組を行っている(図表3-25)。

図表3-25

新上五島町消防本部の概要

《新上五島町消防本部》
管 内 人 口:17,503 人


積:213.94 ㎡

消防職員数:64 名
うち、救急救命士:19 名
救 急 隊 数:2隊

イ 取組成果
(i)上五島救急医療協議会を中心とした消防本部と医療機関の連携
平成 28 年度から医療機関内に派遣型救急ワークステーションを設置し、
早期の医療介入が必要と見込まれる場合には、医師同乗で救急現場に出動
するなど、島民が高度な処置を早期に受けられる体制を構築している。
また、新型コロナウイルス感染症には保健所が中心となり対応していた
が、全国的な感染者数の増加に伴い、新上五島町消防本部管内においても
保健所がひっ迫する状況となった。

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