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令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書 (49 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/post-118/04/houkoku.pdf
出典情報 令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(3/31)《総務省消防庁》
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⑤ 課題を感じた事案
実際の救急活動において、機器の操作性や運用方法等について、課題を感じ
た事案を紹介する。
【ケース1】
年齢、性別

中年 女性

発生場所

自宅

主訴

嘔気

通報概要
現場到着時の状況
カードリーダー

2時間程前から下痢と嘔吐を繰り返しているため、家族に
より救急要請となったもの。
自宅玄関にて立位。歩行可能。本人から嘔気の訴えあり。
腹部の触診にて痛みの訴えなし。頭痛、めまい等なし。
顔認証付きカードリーダー
本件、嘔気により顔面は苦悶であったため、顔認証ですぐ

課題、

に認証されなかった。救急現場では、そのようなケースが

懸念事項

多いと考えられるため、今後の運用方法について、検討す
る必要がある。

初診時診断名

嘔吐、下痢

【ケース2】
年齢、性別
発生場所
主訴
通報概要
現場到着時の状況
カードリーダー

高齢 女性
自宅
腰部から臀部にかけての痛みと、両下肢の痺れ。
平常時より両上肢の痺れがある。
前日から首の痛みがあり、自力歩行が困難となったもの
自宅ベッドに左側臥位、意識清明
汎用カードリーダー(顔認証は不可)
本人同意は得られたが、右手の痺れのため署名ができず、
実証実験を断念した。

課題、
懸念事項

顔認証付きカードリーダーであれば、署名の必要がなく
聞き取り時の患者負担が軽減できたと思われる。
また、本人同意のもと、患者家族の署名でカードの使用が
認められれば利便性があがると思われる。

初診時診断名

頚椎症性脊髄症

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