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令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書 (97 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/post-118/04/houkoku.pdf
出典情報 令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(3/31)《総務省消防庁》
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平成3年報告書においては、ストレッチャー架台の左右移動機能により「ベッ
ド右側に 300mm 程度以上の空間が確保できること」及び「ベッド左側に 350mm 程
度以上の空間が確保できること」を求めている。これは、救急自動車内の限られ
たスペースを活用して、適切な応急処置等が支障なく実施できることを目的とし
たものである。また、以後に示された標準的な仕様等や補助金要綱に数値の明示
はないものの、左右移動機能が継続して求められている目的は、平成3年報告書
と同様と考えられる。
このことから、ストレッチャー架台の左右移動機能については、現行ストレッ
チャー架台の可動域や、救急活動における実際の活用場面、左右移動機能がなか
った場合の対応可否等を整理することにより検討を行うこととした。
具体的には、救急活動を「主に処置の実施に係るもの」、
「主に傷病者の収容に
係るもの」

「主に車両や資器材の活用・管理に係るもの」に区分し、それぞれ現
行ストレッチャー架台の左右移動機能の活用場面について、協力消防本部への聞
き取りにより整理した。
また、同様の場面において左右移動機能がない救急自動車で実施する場合の対
応可否や代替え案等を同消防本部から聞き取り、「(A)架台を設置する位置の仕
様次第で、十分に対応可能」

「(B)利便性は劣るが、片側からの実施や、代替え
策の工夫で一定の対応が可能」、あるいは「
(C)左右移動可能な架台がある救急
車の出動まで考慮する」に分類し、それぞれの活用場面について対応可否を評価
したうえで、ワーキンググループにおいて検討を行った。

① 現状の可動域の比較等
現行ストレッチャー架台は、標準的な仕様等に準じて、通常、車両右側に寄
せて設置され、救急活動中に必要に応じて車両左側方向へ移動させ、車内のス
ペースを柔軟に変更できるのが一般的である。
協力消防本部における、現行ストレッチャー架台の設置例を参考として、架
台を車両右側に最も寄せた状態と車両左側に最も寄せた状態を比較したとこ
ろ、車両右側のスペースはおよそ0から 300mm 前後程度まで可動し、無段階で
調整が可能である。
また、電動ストレッチャーのうち、架台を固定する機種を積載している救急
自動車の設置例を参考として、車両右側のスペースを確認したところ、およそ
100mm 程度のスペースが有しているものがあった(図表2-25)


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