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令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書 (51 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/post-118/04/houkoku.pdf
出典情報 令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(3/31)《総務省消防庁》
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③ 実施結果
【想定シナリオ -難聴-】
・通報内容
「80 歳代男性、コンビニエンスストアに来店した客の様子がおかしく、呼び
かけに反応が鈍い」との店員からの救急要請。
・救急隊現場到着時の状況
店内の椅子に座っており、重度の難聴により意思の疎通は困難であった。
●マイナンバーカードなしの場合~実事案における活動内容~
合計所要時間:約 92 分(図表1-48)
【現場到着から傷病者接触】 所要時間:約1分
【傷病者接触から車内収容までの活動内容】 所要時間:約 13 分
・救急隊が傷病者本人からの情報収集を試みるも難聴のため困難であった。
・現場には傷病者本人を特定する身分証などは見当たらず、関係者等もいな
いため、他者の協力を得られない状況であった。
・救急隊は現場での情報収集は困難と判断し、車内収容を実施した。
【車内収容から現場出発までの活動内容】 所要時間:約 78 分
・バイタル測定や観察を実施し、傷病者の情報は不明のまま、直近の医療機
関へ収容依頼を行うも「傷病者の個人情報、医療情報等が分かれば受入れ
可能」との回答であった。(所要:約 10 分)
・医療機関からの回答に基づき、傷病者情報の収集を継続するも救急隊のみ
での情報収集は困難と判断し、警察官を要請した。(所要:約5分)
・警察官が現場に到着し、警察官立ち会いの下、傷病者の持ち物を捜索した
ところ、所持品から氏名のみが判明した。(所要:約 25 分)
・その後、警察による身元照会を行い、家族の情報が判明した。
(所要:約 10 分)
・かかりつけ医療機関や薬剤情報等を収集するため、家族との連絡を試みた
が、しばらく電話がつながらなかった。その後連絡が取れ、医療情報等の
収集及び救急搬送の了承を得た。
(所要:約 20 分)
・得られた情報から再度、医療機関に連絡し、傷病者受入れの許可を得た。
(所要:約8分)

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