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令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書 (70 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/post-118/04/houkoku.pdf
出典情報 令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(3/31)《総務省消防庁》
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② 検討項目
ア 脳卒中に関しての観察・処置等について
令和元年度の提言を踏まえて、日本脳卒中学会から「機械的血栓回収療法
の適応となる主幹動脈閉塞に伴う脳卒中を予測する観察項目」について令和
3年度末に新たな提案(図表2-1)がなされ、地域の医療資源に応じた活
用方法等を含めて検討した。
図表2-1

日本脳卒中学会からの提案(概要)

脳卒中に関する観察方法の提案、要望
機械的血栓回収療法の適応となる主幹動脈閉塞に伴う脳卒中の予測・急性期対応のた
めに、令和元年度の提言を踏まえて科学的検証を行った。従来通りの病院前における評
価法(※)で脳卒中が疑われる場合に6つの観察項目を加え、そのうち該当する陽性項目
数に応じて、機械的血栓回収療法が常時実施可能な医療機関への直接搬送を考慮する指
標として、地域の医療資源に応じて活用することを提案する。
※FAST(Face, Arm, Speech, Time)、CPSS(Cincinnati Prehospital Stroke Scale)等

1.脳卒中が疑われる場合に加える6つの観察項目
救急隊が脳卒中患者を収容する時に、以下の6項目を観察することを推奨する。


脈不整



共同偏視




半側空間無視(指4本法)
失語(眼鏡/時計の呼称)



顔面麻痺



上肢麻痺
※ 前回提言から構音障害は除外。

2.機械的血栓回収療法の適応となる主幹動脈閉塞の予測値
6項目のうちの陽性数に応じて、血栓回収療法の適応となる主幹動脈閉塞(LVO)の
感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率は表のとおり。(数字は病院到着時/救急隊収容時)

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