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令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書 (122 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/post-118/04/houkoku.pdf
出典情報 令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(3/31)《総務省消防庁》
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救急隊における観察・処置等について
「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対
策に関する基本法」
(平成 30 年法律第 105 号)の施行等を背景に、関係学会か
ら消防庁に対して提言がなされたことを受け、
「令和元年度救急業務のあり方
に関する検討会」の中で、救急隊における観察・処置について検討し、その結
果を踏まえて、
「救急隊における観察・処置等について」
(令和2年3月 27 日付
け消防救第 83 号消防庁救急企画室長通知)
(以下「令和2年3月 27 日通知」と
いう。
)を発出した。
令和4年度は、心臓病を疑った傷病者に対する観察項目について、
「プロトコ
ル等に定められている」と回答した消防本部が 35.0%(253 本部)

「消防本部
の活動要領等で定められている」と回答した消防本部が 6.4%(46 本部)

「各
都道府県の「傷病者の搬送及び受入れの実施に関する基準」に定められている」
と回答した本部が 34.6%(250 本部)

「上記以外に定められている」と回答し
た消防本部が 3.0%(22 本部)、
「特に定められているものはない」と回答した
消防本部が 35.0%(253 本部)であった。
また、救急隊員への循環器疾患の観察・処置に関する教育の機会について、
「各救急隊における日常教育」と回答した消防本部が 83.7%(605 本部)

「消
防本部における教育」と回答した消防本部が 31.3%(226 本部)

「県・地域メ
ディカルコントロール協議会等における研修等」と回答した消防本部が 25.9%
(187 本部)

「事後検証のフィードバック」と回答した消防本部が 47.7%(345
本部)

「症例検討会」と回答した消防本部が 56.0%(405 本部)、
「救急救命士
の病院実習等」と回答した消防本部が 39.1%(283 本部)、
「外部研修等の受講」
と回答した消防本部が 11.2%(81 本部)

「上記のいずれも実施してない」と回
答した消防本部が 1.2%(9本部)であった(図表3-15)

これらの結果から、心臓病が疑われる傷病者に対する身体観察等について、
消防庁から発出された令和2年3月 27 日通知を参考に、より多くの消防本部
で取組むことが望まれる。
図表3-15

心臓病に関する観察・処置等について(消防本部回答)

心臓病を疑った傷病者に対し観察項目を定めているか(複数回答可)
令和4年度(令和4年8月1日現在)
35.0

プロトコル等に定められている(n=253)

6.4

消防本部の活動要領等で定められている(n=46)
各都道府県の「傷病者の搬送及び受入れの実施に関する
基準」に定められている(n=250)

34.6
3.0

上記以外に定められている(n=22)

35.0

特段定められているものはない(n=253)

0%

114

10%

20%

30%

40%

50%