令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書 (87 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/post-118/04/houkoku.pdf |
出典情報 | 令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(3/31)《総務省消防庁》 |
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病院等における NPPV 導入期・導入後の体制(例)
【参考文献:NPPV ガイドライン(日本呼吸器学会 NPPV ガイドライン作成委員会)
】
■ 導入期の安全 ( 参考)
【NPPVを
を施行する場所の条件】
N P P V に 関 して 訓 練 さ れ 専 門 知 識 の あ る ス タ ッ フ が 勤 務
気管挿管・人工呼吸管理が速やかに施行可能
呼 吸 不 全 の 重 症 度 やN P P V の 成 功 率 の 想 定
モ ニ ターが完備 等
■ 導入後の管理・トラブルの対処 (参考)
【NPPV導
導 入 後 の モ ニタ リ ン グ 】
バイ タルサイ ン
SpO 2 、 呼 吸 の 同 調 性 、 意 識 状 態 、
呼 吸 音 、 呼 吸 困 難 度 ( B o r g ス ケー ル な ど) 、
呼吸補助筋の緊張 、 リーク の有無 等
血 液 ガス分 析
改 善 ・ 安 定 と 判 断 さ れ るま で繰 り 返 し 測 定
N P P V の モ ニタ ー 項 目
設定呼吸回数・換気量・リーク・トリガー状態 等
マ ス ク 装 着 に 関 す る観 察
その 他 必 要 な項 目
浮腫、 水分出納、 喀痰喀出状況 等
注)赤字表記:現行の救急隊の資器材や教育体制の中では満たすことのできない
習熟度や体制、実施困難なモニタリングの項目等
③ NPPV で使用される人工呼吸器とモードから
病院等における NPPV において使用される人工呼吸器は、従圧式と従量式に
大別される。多くは NPPV 専用に開発された専用機種であり、急性期にはマスク
換気が可能なクリティカルケア型人工呼吸器を用いて NPPV を行うことが多い。
この場合、従圧式換気を行うことが一般的であるが、従量式換気も可能となっ
ている(図表2-16)。
救急隊における体制と比較すると、現行の救急自動車に配備されている従量
式人工呼吸器には、NPPV に使用される機能・モードを備えている機種も存在し
ている。
他方、前述②を踏まえてこの点に着目した場合、継続管理のための資器材を
含め、十分な資器材や管理体制を有している体制と直ちに結論することは難し
いと考えられる。
図表2-16
病院等における NPPV で使用される人工呼吸器とモード(例)
【参考文献:NPPV ガイドライン(日本呼吸器学会 NPPV ガイドライン作成委員会)
】
■ NPPVで
で使用される人工呼吸器とモード (参考)
【 従圧式人工呼吸器】
ほとんどの従圧式NPPV専用機種は、CPAPモードとbilevelPAPモードが選択可能
【CPAPモード】
• 自発呼吸の存在下で呼気、換気とも一定圧をかける
【bilevelPAPモード】
• SモードやS/Tモードのように、主として人工呼吸器が患者の呼吸に合わせるタイプの換気形式と、Tモー
ドのように患者が人工呼吸器の送気に合せる換気形式がある
【 従量式人工呼吸器】
従量式の人工呼吸器では、controlモード、assist/controlモードのいずれかを使用
【controlモード】
• あらかじめ設定した分時呼吸数と一回換気量に従って調節換気を行う
【assist/controlモード】
• 自発呼吸に応じて吸気を開始し(吸気時間と換気量は呼吸器の設定に従う)、一定時間内に自発呼吸
が検出されないときは、設定した一定の時間間隔で調節換気を行う
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