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令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書 (59 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/post-118/04/houkoku.pdf
出典情報 令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(3/31)《総務省消防庁》
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傷病者を受入れる側である医療機関にとって、本実証実験がどのような効果が
あるのか、現状の課題等を踏まえながら、検証した。
まず、傷病者の受入れについて、医療機関が必要としている情報と現状の課題
は図表1-56 のとおりであり、加えて、具体的な内容としては、以下の声が寄せ
られた。
・救急隊ごとに伝達される情報量や内容に差がある。
・救急隊からの情報聴取に時間がかかる。
・既往歴や服用薬等の内容が救急隊から聴取した内容と違う。
図表1-56

傷病者の受入れについて、医療機関が必要としている情報と現状の課題

このような課題の解決策として、救急隊がマイナンバーカードから傷病者の医
療情報等を閲覧できるようになることで、医療機関側は受入要請のあった時点か
ら患者情報がより正確に把握でき、搬送後の治療に役立てることが可能となる
(図表1-57)
。また、事前に得られる救急隊からの情報量の増加や過不足是正、
内容の均一性の確保、更には、情報収集にかける時間短縮や正確な情報の共有な
ど様々な効果が期待できる。
図表1-57

本事業における医療機関から見る有用性

医療機関側も救急隊から伝達される情報量や内容等に課題を感じており、より
正確かつ均一な情報を短時間で求める医療機関側にとっても有用な事業となる
よう、検討を進める必要があると考えられる。

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