令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書 (80 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/post-118/04/houkoku.pdf |
出典情報 | 令和4年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(3/31)《総務省消防庁》 |
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基準制定当初(S53年度)
自動式人工呼吸器の変化
【人工呼吸の解説】
自分の力で呼吸が出来ない傷病者に対し、人工的に空気を肺胞に送り込み、血液の中に
酸素を供給し、呼吸を回復させようとするもの。
【救急隊員の行う応急処置等の基準の解説(昭和61年4月 自治省消防庁救急救助室)】
【自動式人工呼吸器による人工呼吸の解説(当初)】
顔面に密着させたマスクを通じて、酸素又は空気との混合気体が肺へ送られ、気道内圧が
一定値に上昇すると自動的に送気が止まり呼気が行われる。
【救急隊員の行う応急処置(昭和56年8月 消防庁予防救急課編集 全国加除法令出版発行)】
【自動式人工呼吸器一式(当初)】
自動式人工呼吸器一式には、人工呼吸器、開口器、舌鉗子、舌圧子、エアウェイ、バイトブ
ロック、酸素吸入用鼻孔カテーテルおよび酸素ボンベを含む。 【救急業務実施基準(H25改正前)】
自発呼吸がない傷病者に対する強制換気が標準であった。
現在の自動式人工呼吸器
※救急搬送時に使用するポータブル型を想定
【自動式人工呼吸器一式】
換気回数及び換気量が設定できるものとし、手動式人工呼吸器及び酸素
自動式人工呼吸器一式は、換
吸入器に含まれる資器材と重複するものは共用できる。
【救急業務実施基準(H25改正以降)】
機種によっては、自発呼吸がない傷病者に対する強制換気のほか、自
自発呼吸に同期する換気機能
(例:A/C(補助換気/調節換気)モード、SIMV(同期式間欠的強制換気)モード等)等を有するものもある。
使用す る 資器材の発展によ る 機能の多様化
図表2-8
現状の自動式人工呼吸器の主な機能例
主な機能等
(持続的強制換気・調節換気)
CPR非同期
設定された換気回数(回/分)・一回換気量(mL等)による機械換気(規則的なサイクル)を実施。
心肺蘇生時、胸骨圧迫と人工呼吸のタイミングの同期を行わない。
胸骨圧迫を中断無く実施し、人工呼吸は、設定された換気回数・一回換気量による機械換気を実施。
気管挿管などの高度な気道確保が行われた場合に使用。
心肺蘇生時、胸骨圧迫と人工呼吸のタイミングを同期(30:2)させる。
胸骨圧迫30回後に、設定された一回換気量による機械換気を2回実施。
CPR同期
自自発発呼呼吸吸のの なないい 者者にに
使使用用すするる機機能能・・
モモーードド
CMV
内容
※タイミングの提示や換気2回を機械が実施するもの、又は、胸骨圧迫後に救急隊員が手動換気ボタン等を2
回押して実施するもの等を含む。
自発呼吸の吸気陰圧に同調して、自発呼吸の都度、設定された一回換気量による機械換気(不規
則なサイクル)を実施。
(補助換気)
(同期型間欠的強制換気)
設定された換気回数・一回換気量による機械換気(規則的なサイクル)を行っている最中に自発呼
吸があると、自発呼吸の吸気陰圧に同調して、そのタイミングで、設定された一回換気量による機械
換気を実施する。
自発呼吸時に換気のサイクルを再セットする仕様や、換気回数の設定値は越えない仕様等がある。
デマンド機能
自発呼吸の吸気陰圧に同調して、自発呼吸の都度、自発呼吸の要求量(吸った分)だけ、酸素等が
供給される。
手動機能
救急隊員がボタン・スイッチ等を押す(任意のタイミング)ことにより、設定された一回換気量(mL等)
による機械換気を実施。
SIMV
※換気回数の設定値を超える自発呼吸時には、デマンド機能が適応される。
(手動換気ボタン等)
自自発発呼呼吸吸のの ああるる 者者にに使使用用可可能能なな
機機能能・・
モモーードド
AV
① 救急隊員の行う応急処置の視点
応急処置等の基準第3条に定める応急処置は、「傷病者を医療機関その他の
場所に収容し、又は救急現場に医師が到着し、傷病者が医師の管理下に置かれ
るまでの間において、傷病者の状態その他の条件から応急処置を施さなければ
その生命が危険であり、又はその症状が悪化する恐れがあると認められる場合
に応急処置を行うもの」とされている。
また、同第4条に定める応急処置の原則は、
「短時間に行うことができ、かつ
効果をもたらすことが客観的に認められている処置であること」
、
「複雑な検査
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