資料1-2-3-2 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (104 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html |
出典情報 | 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》 |
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た症例であり、商品名が特定されていないため、自社製品相当と
して報告するものである。
本例は、34 歳男性患者である。
血球貪食性リンパ組織球症は企業により重篤と判断された。
患者が mRNA ワクチン(商品名、投与目的不明)接種直後に、血
球貪食性リンパ組織球症を発症した。
24039
血球貪食性リンパ
組織球症
1 回目の SARS-CoV-2
mRNA-1273 ワクチンを接種した 4 日後より
発熱を認めた。発症 3 日目に軽度の白血球減少、血小板減少、
CRP 上昇を認め、
SARSCoV-2
PCR 検査陰性を確認し、抗生物質
を処方された。発症 6 日目には肝機能障害(AST 386 U/L、 ALT
275 U/L、LDH 782 U/L)、血球減少の進行(白血球数 1,540/μL、
血小板数 6.2 万/μL)を認め当院へ紹介となった。血液培養検査
は陰性、 CT 検査で感染巣はなく、肝門部リンパ節の腫大と軽度
の肝脾腫を認めた。フェリチンの上昇(637.6ng/mL)、可溶性 IL-2
レセプターの上昇(1919.OU/L)、骨髄検査で血球貪食像を認め血
球貧食症候群と診断した。ステロイドの投与により発熱、肝機能
障害、血球減少は改善し、再燃を認めなかった。各種ウイルス感
染症、悪性リンパ腫、自己免疫疾患など他の誘因は否定的で、ワ
クチンによる二次性血球貪食症候群と診断した。
SARS-CoV-2 ワ
クチンを誘因として発症した血球貪食症候群の報告は極めて稀だ
が、致命的な経過を辿る症例もあり、早急な診断と治療が重要と
考え報告する。"
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