よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2-3-2   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

(LVEF)で下側方壁運動低下を伴い、重大な弁疾患がない。冠動
脈造影閉塞性冠動脈疾患なし、右心カテーテル検査の結果、心係
数(3.83 L/分/m 2)は保たれていた。肺毛細血管楔入圧(11
mmHg)は正常であった。右中隔中央から採取した心内膜心筋生検
心室は心筋浮腫を示したが、炎症性浸潤はなかった。CMR により
LVEF 低下(38.3%)及び native Tl-map 低下(図 2 A)が明らか
になった T 2-map(図 2 B)画像で高信号が認められた。

前外側壁から下外側壁、心筋充血を示す浮腫であった。心外膜
下及び心筋中央の後期ガドリニウム増強(LGE)が前外側から下
外側に存在した 。これは TIE における壁運動異常と一致する
(図 2 C、D)。鼻咽頭ウイルス検査及び血清学的検査,重度の急
性呼吸器の活動性感染の徴候は認められなかった、コロナウイル
ス 2 型症候群及び他の潜在的心臓指向性ウイルス。患者は自己免
疫疾患を示唆する他の症状を示さず、顕著な自己免疫血清学を示
さなかった。直接の因果関係は明確には確立されなかったが、ワ
クチン接種と症状発現との時間的関連から、ワクチン関連心筋炎
と診断された。入院 1 日目の心臓カテーテル検査中に心房細動を
発症し、アプリンジンを静脈内投与したところ、数時間以内に洞
調律が回復した。患者は血行動態的に安定であり、支持療法によ
り管理に成功した。心臓バイオマーカー(CK、CK-MB 及びトロポ
ニン 1)及び CRP は、入院日にピークに達し、 ST セグメント解
消は、次の日に ECG 上で見られた(図 1)。入院 5 日目に施行し
た TIE は壁運動異常を伴わない正常 LVEF を示した。退院日入院 6
日目、症状なし。CK 及び CK-MB は正常化し、CRP 及びトロポニン
I は 0.55 mg/dL に低下した(正常範囲:0.50 mg/dL 未満)及び
23.0 ng/L(正常範囲:<0.028 ng/L)それぞれに対応する。1 ヵ
月後の追跡調査来院時、患者は完全に無症状であり、ECG 及び以
下の臨床検査を実施した高感度トロポニン I 及び CRP は正常化し
た。CMR 実施退院 1 か月後、 Tl(図 3 A)と T 2(図 3 B)上昇
は改善したが、心外膜下 LGEs は持続し(図 3 C、D)、これは不
可逆的な心筋線維症を示す。

6