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資料1-2-3-2   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (85 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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2022 年 7 月 16 日

転帰:未回復

本剤との因果関係:関連あり

本例は、「循環器内科」で発表された症例であり、10 歳代男性、
2 回目の mRNA-1273 ワク

チン接種翌日に心筋炎、心膜炎を発現した症例である。

10 歳代、男性患者、合併症及び併用薬の情報は不明である。

心筋炎;
24002
心膜炎

この事象は、mRNA-1273 ワクチンの 2 回目の接種の約 1 日後に発
現した。患者はワクチン接種の翌日、発熱及び胸痛を報告し、翌
日入院した。心電図は ST 上昇を示し、前壁中隔部分から先端部
分への壁運動低下を伴う心エコー図を示した。血液検査は、トロ
ポニン I(8, 698 pg/ml)、クレアチニンキナーゼ 570 U/L 及び
CKMB 42 U/L の増加を示した。緊急冠動脈血管造影を実施し、冠
動脈に有意な狭窄は見られず、右心室心内膜心筋生検は、心筋浮
腫及び心筋線維間のリンパ球浸潤を示し、急性心筋炎と診断し
た。高信号を認め、同時にガドリニウム造影遅延もわずかに認め
た。心膜炎を示唆する所見もあり、心膜炎と考えられた。保存的
治療で経過観察し、発熱と胸痛は改善した。第 6 病日に実施した
心臓超音波検査では、左室壁運動の改善が示された。患者は 8 日
後に退院した。

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