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資料1-2-3-2   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (95 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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発熱が続き死亡した。

検死事案となったので、死後 CT 撮影行い肺水腫と診断した。

検死案件、解剖していないので心筋炎は確認できないが死体所見
上、頸から上のうっ血が強く、肺水腫の原因として心筋炎等の心
機能障害も示唆されるが、高熱持続していたこともあり、致死性
不整脈も否定できない。何れにせよワクチン接種との因果関係が
推量される。

肺水腫、心筋炎、不整脈、発熱の転帰は、死亡。
本例は、「第 2 回 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会総
会・学術講演会」で発表された症例である。

症例は 36 歳男性,生来アトピー性皮膚炎があり,思春期より鼻
アレルギー症状を併発。免疫療法を希望して来院。

スギ,ヒノキ,ダニ抗原陽性。6 年前からスギ抗原舌下免疫療法
開始,1 年前からダニ抗原舌下免疫療法を追加。その間アナフィ
皮膚症状;
アトピー性皮膚炎;
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蕁麻疹;
アレルギー性鼻炎
COVID−19

ラキシーなどの副反応は一切認められなかった。本年 Covid-19
ワクチン投与を自ら希望し,当日および翌日の舌下投与を指示通
り中止し.モデルナ製ワクチン注射施行。投与当日から全身に蕁
麻疹様の皮膚症状出現。2 日後には消退傾向を認め,施行 3 日後
より舌下錠服用再開するも 3 時間後に皮膚症状再発。投与 2 週間
後に 2 回目投与の希望もあり定時来院。十分な説明の上,免疫療
法中止とステロイド・抗ヒスタミンの合剤を 1 日 1 回内服し, 2
回目施行。いずれの副反応も認めなかった。免疫療法はワクチン
投与 2 週間後よりはき出し法から再開。副反応も認めず,2 ヶ月
後の Covid-19 lgG 抗体検査では十分な陽性反応を確認した。ワ
クチン療法の副反応においては接種直後のアナフィラキシーにつ
いては関心があるが,遅発反応は 9 日以降も出現することがあ
る。舌下免疫療法施行中の患者に対するワクチン接種については
改めて指針の必要があると考えられた。

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