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令和5年度予算の編成等に関する建議 (106 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20221129/index.html
出典情報 財政制度等審議会 令和5年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》
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(3)その他
① 農林水産物・食品の輸出
食料の安定供給の確保と農業の産業競争力の強化をバランス良く両立
させるための解の一つが輸出である。我が国の人口減少は避けられない
中、国内の農産物の市場規模は縮小傾向が続く可能性が大きいが、世界市
場は人口増加等による拡大期待がある。
一方、我が国の農産物の国内生産額に占める輸出割合は2%にとどま
り、主要先進国の中で極めて低い水準にある。また、主要穀物の多くを輸
入に依存していること等により、輸入額から輸出額を差し引いた純輸入
額は 510 億ドルであり、純輸入額がゼロ近傍にあるアメリカや純輸出国
であるカナダ、フランスと比べて大幅に輸入超過となっているのが現状
である。
農林水産業の国際競争力を強化し、輸出拡大を図ることは、
「稼ぐ農業」
の実現につながるとともに、食料の安定供給の確保にも資する取組であ
る。政府は、農林水産物・食品の輸出額を令和7年(2025 年)までに2
兆円、令和 12 年(2030 年)までに5兆円とする目標を掲げ、目標達成
に向け、
「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」121を策定し、様々な取
組を推進している。このような輸出拡大策が、単なる売上げ目標の達成に
とどまらず、農林水産業の付加価値や従事者の所得の増加につながって
いるか、予算の内容・規模を定量的に分析しながら、販売促進等の支援を
効果的・効率的に進めていくべきである。
また、我が国の輸出品目については、現状、飲料や調味料といった商品
の割合が高いが、極力、マーケットインの発想で需要に応じた生産の拡大
を図りつつ、不測時の食料需要を満たすことが可能な付加価値の高い加
工食品・生産食品としての輸出が望ましい。近年、アメリカ産米との価格
差が縮まっており、米やいわゆるパックご飯の輸出が期待される。
〔資料
Ⅱ-6-11 参照〕
② 農地の集積・集約
121

令和2年(2020 年)11 月 30 日関係閣僚会議決定
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