令和5年度予算の編成等に関する建議 (84 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20221129/index.html |
出典情報 | 財政制度等審議会 令和5年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》 |
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ア)国立大学法人運営費交付金のメリハリ付け
国立大学に対する運営費交付金については、これまで、重点支援評価、
共通指標に基づく配分等により、大学改革のインセンティブとしてメリ
ハリある配分を目指してきたが、国立大学の法人化が行われた平成 16 年
度(2004 年度)と令和4年度(2022 年度)の各大学への配分シェアはほ
とんど変わっていない。今こそ、大学改革のインセンティブを高めるため
の見直しを進めていくべきである。〔資料Ⅱ-4-15 参照〕
共通指標に基づく配分については、令和3年度(2021 年度)に比べれ
ば令和4年度(2022 年度)の影響がやや大きくはあるが、運営費交付金
全体の配分に与えるインパクトは依然小さく、引き続き、再分配の幅を広
げるなど、メリハリを強化していく必要がある。また、多くの大学が達成
している評価指標等については、簡単な目標になっているのではないか、
努力を適正に評価できているか、等の観点から見直しを図るべきではな
いか。さらに、メリハリ付けの結果への納得感を高めるためにも、例えば
改革への取組状況関係の指標について、評価の高かった大学の取組を優
良事例として横展開するなど、大学の取組の効果を高めるための工夫を
引き続き行うべきである。〔資料Ⅱ-4-16 参照〕
イ)私学助成のメリハリ付け
上記のとおり、少子化が進む中で私立大学の定員充足率は低下してき
ており、令和3年度(2021 年度)までの5年間で、3回以上、定員充足
率が 90%を下回った私立大学等が約3割存在している。また、学生現員
数についても、令和3年度(2021 年度)まで3年連続で減少し続けてい
る私立大学等が約2割にのぼっている。私学助成については、近年、定員
割れの度合いに応じた減額措置が導入されてきたものの、令和3年度
(2021 年度)においても、一般補助、特別補助ともに、学生一人当たり
補助額にメリハリが効いているとは言えない状態にある。私立大学の教
育の質を向上させていくためにも、学部ごとの不交付判定の例外の見直
しや、複数回、定員充足率が一定水準を下回った場合の減額の深掘り、特
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