令和5年度予算の編成等に関する建議 (62 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20221129/index.html |
出典情報 | 財政制度等審議会 令和5年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》 |
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相談支援に加え、本人の状況に応じた各種支援を提供しており、生活保護
制度とあわせて、生活に困窮する者に対する重層的なセーフティネット
を構成している。
前回の見直しから5年が経過し、足もと、制度見直しの検討が進められ
ている。近年、新型コロナ対応もあって、予算の拡充が続いていることか
ら、地域ごとの支援実績や現場の実態を踏まえ、必要な効率化を図るべき
である。〔資料Ⅱ-1-97 参照〕
全国に設けられた自立相談支援機関への相談件数は、コロナ禍におい
て急増しており、生活に困難を抱える方々を各種の支援策につなぐ包括
的な相談窓口として大きな役割を果たした。
他方、相談件数には地域的なばらつきが大きいにもかかわらず、国から
の補助は主に人口を基準に配分している結果、相談1件当たりの事業費
にも大きな差が生じている。これを改め、国による補助体系を支援実績に
基づく仕組みに再編すべきである。〔資料Ⅱ-1-98 参照〕
また、今般の制度改正においては、任意事業である就労準備支援事業と
家計改善支援事業の全国必須化が検討されている。
両事業の利用ニーズには大きな地域差があり、利用件数が年間数件に
とどまる地域もある一方、これらの事業についても、主に人口をベースに
した補助体系となっており、利用1件当たりの事業費が多額に上ってい
る地方公共団体も散見される。
全国必須化によって、相談需要が見込めない地方公共団体にも人員確
保を強いることで非効率な執行となることが懸念される。現在実施して
いない地方公共団体が存在する背景や理由等を十分に把握し、広域実施
など地域の利用ニーズに応じた柔軟な実施を可能とするとともに、実績
に応じた補助体系に改めるべきである。〔資料Ⅱ-1-99 参照〕
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